≪最後≫

「ねぇダイナ」


アリスという名前の少女


「アナタは今どこにいるの」


ダイナに問いかけた


「暖かな自分のベッドで寝ているの」


ダイナは猫で


「お母さんはアナタにオヤツをくれたかしら」


アリスに飼われてた


「どうしてアナタはいまここにいてくれないのかしら」


少し悲しく問いかける


「ダイナ アナタは幸せかしら。わたしはいつまでもアナタの幸せを願うわ」


俯く少女の声はかすれて消える


「ねぇダイナ どうして最後にアナタのことを考えてるのかしら」


少女は尋ねた


「ねぇダイナ わたしの頭はどこかしら」

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