【LN】ネルドラの塔

自問自答している、というよりは、

自分の中の自分が何人もいて、それぞれの感情をもとにそれぞれ好き勝手な発言をしている、ように見える。



わたしという存在はひとつだけれど、

ひとつの出来事に対する感情はひとつではない。

だからわたしはいつも迷っているのかもしれない。

好きなのに素直じゃなかったり、

手を離したり、手を伸ばしたり。

恋心は複雑なんです、きっと。


それは、分裂症とか分人主義とか、

それとは違うけれど、近いもの。




必ずしも文脈がつながっていないはずなのに、

ぐちゃぐちゃとした複雑な感情があって、

きちんとここに物語を生み出している、あるいはそんな気もします。

それは、ことばの不法投棄が塔のように積みあがっていくような。




ところで。

いちばんたかいところとは、なんなんでしょうかね?

最適な幸福が得られる空間なんでしょうか?

でも最適って難しいですよね。

誰にとって最適かとか考えてしまうと、

今の状態がパレート最適の可能性だってあるわけで。


幸福を得たいならば、

ある程度はひとりで登らねばならないのかもしれません。

それは、孤独?


その途中で。

連れていってほしいひとと連れていくひと、それから迷うこと。

悩んでいるうちは、どこまでいってもひとりずもうでしかないけれど、

これが大事なのかもしれません。

そして物語を進展させるための、最終的な決断力も。


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