どこかしらで見聞きした創作論を改めて考えてみる【地の文編】
お疲れ様です、風嵐むげんです。
さて、今回は地の文編です。地の文というのは、「」外の文ですね。雑過ぎます? 細かいことは気にしない気にしない。
その①【文章は短く、シンプルに】
これは本当によく言われますね。特にラノベで言われます。まあ小説でも何でも、あまり長すぎる文章というのはなかなか頭に入ってきませんよね。個人的には一つの文で『、』を一つ以上は使わないようにしています。
でも最近は、そのルールを守るだけでは文章のリズムが単調になってしまうので、あえて長めの文章にして二つ使ったりします。もちろんわかりにくくなりそうだったら、分割しますがね。
その②【心の声とその他の描写は段落を分ける】
これは私がやりがちなクセですwどういうことかと言いますと、実際に自作品を例に出してみます。
※
「むー、素材さえあれば出来ないこともないけど……それ、急いでる?」
「出来るだけ早く欲しいが……」
妙だな。前回は飛びついてくる勢いだったのに、リネットの返事は歯切れが悪い。別の仕事が入っているのだろうか。
※
おわかりいただけただろうか?
これは主人公とリネットという少女が仕事のやり取りをしているシーンです。これね、やっちまってますw
会話文の直後にある地の文、頭の部分にある『妙だな〜』というのは、主人公の心の声です。でも、そこから続くのはリネットの様子がいつもと違う、という描写です。こうやって同じ段落にどちらもあるというのは、よくないそうです。
個人的にはいいじゃん別にって思うんですけど、この辺りを気をつけるようにしたらとても読みやすいと言っていただけました!
その③【中学生が読むことを想定する】
これは言い換えると、わかりやすく書くということです。最初に書いた、文を短くシンプルにもそうなんですけど、難しい漢字を使わないだとか、高度な描写を使わないだとか。
って言ってもあんまりイメージがわかないので、読者は中学生であることを想定するということですね。これ私もめちゃくちゃ言われましたw
私の場合は漢字ではなく、説明とか描写を指摘されました。たとえば、A・B・Cという三人が居たとして、AとBが黒髪、Cが金髪だと冒頭で描写します。
で、しばらく日常パートを経た後で事件発生、三人の内の誰かが犯人だと疑われている。でも、目撃者が「犯行現場から逃げ出した人は黒髪でした」と言った。この証言により、Cは容疑者から外れる、みたいな流れになった時、読者は意外とCが金髪だってことを忘れてるんです。もちろん挿絵とかあれば事情は変わってきますが。
だから、この場合はちゃんと『Cは犯人ではない、なぜなら金髪だから』ということを描写しないといけない。もちろん毎回Cは金髪だ、って書いてると鬱陶しいだけなので、どう情報を出していくかも作家の腕の見せ所でしょう。
一時期、とある場所で『太宰治はそんな風に親切に書いてない』だとか、『これが理解できない読者は読まなくていい』という主張がありましたが、それは個人的にどうかと思いますね。
確かに作品の雰囲気に大きく関わってきますので、こだわりたい方は徹底的にこだわればよろしいと思いますが。最近は小説だけじゃなくてゲームや漫画、映画にユーチューブなど自由時間を過ごす方法は山程ありますからね。そこで作家がお高く止まってるのは、古いんじゃないかなって思います。
以上、キャラクター編では三つの創作論をご紹介しました。もちろんこれが絶対正しい、というわけではありませんので、「ほー」と薄めで読んで頂けていたら嬉しいです。
では、次回は『プロット』について書いていきます。
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