第1436話 動く爆弾
岬は軽々とそれを回避する、だが其の直後に放たれたレーザーが岬の近くの小型兵器に直撃して兵器が大爆発を起こす!!
「つっ、回避は成功したけど……小型兵器を爆弾代わりに使ってくるとはね……」
「ああ、少なくとも今までの交戦では見られなかった攻撃だ。
岬の回避行動が少し遅れていたら危なかっただろうな……」
今の攻撃の流れを見て岬とモイスが兵器の行動パターンに変化が有る事を知り、一同は少々困惑した表情を浮かべる。
「皆、兵器の攻撃が他の兵器に対して誘爆を狙ってくる可能性も有るという事を視野に入れながら戦って!!
迂闊に接近して爆発に巻き込まれるということが無い様にね」
星峰の呼びかけに対して他の面々も首を縦に振って頷き、兵器の誘爆に巻き込まれない様に呼びかける。
「だとすると接近戦はそれだけでリスクを伴う……だったら此処からは遠距離戦中心で戦う方が良いね。
闇妖術……闇刃爪!!」
涙名はこう叫ぶと爪から鋭い衝撃波を放ち、それで周囲に集まっていた兵器を両断していく。
それに続けと言わんばかりにコンスタリオも
「衝撃波なら涙名皇子に私も負けてい無い筈よ!!てやあっ」
と言って足を振って衝撃波を放ち、兵器を弾き飛ばして行く。
だが涙名の攻撃は全ての兵器に有効なのに対し、コンスタリオの攻撃はやはり青制御の兵器には通用しない。
「やっぱり涙名の攻撃は全ての兵器に通用するのに対しコンスタリオの攻撃は通用しない兵器も居る……この違いは何なの?
それがこの兵器を倒し、戦乱を終わらせる鍵になっているような気がするのだけど……」
今の一連の流れを見て岬はこう疑問を抱くものの、それを口に出す間もなく兵器が接近してくる。
「つっ、そう簡単にやらせは……」
岬はそう言うと兵器に対して反撃しようとするが、其の直後に背後の中型兵器からレーザーが放たれたのが見えた為其の狙いに気付いて距離を取る。
岬の予測した通り、レーザーは兵器に直撃して誘爆し、岬を巻き込もうとする。
辛うじてそれを回避した岬はそのまま先程レーザーを撃ってきた中型兵器に接近し、其の中心部分に妖力を込めたキックを叩き込んで兵器を破壊する。
だが其の直後、周辺に居た兵器全てが岬に狙いを絞りレーザーを放ってこようとする。
「岬!!周囲から一斉に狙われてる、早く……」
「ええ、分かっているわ!!」
シレットが岬に対して呼びかけると岬は素早く上に飛び上がる。
「何しているの!?そっちじゃ……」
岬の行動が予測と違ったのか、明らかにシレットは焦った声を上げる。
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