第1274話 データの終着駅
それからコンスタリオ小隊は更にデータ内の文章を調べていくが、発光体についての次なる記述は中々見つける事が出来ない。
だがその事実が逆にコンスタリオ小隊には発光体についてのデータを調べる理由を与え、そして其の為の原動力となっていった。
それは恐らくこのデータの作成者も予想打にしていない事だっただろう、だがそんなコンスタリオ小隊の思いも虚しく様々な兵器のデータが入手出来ているにも関わらず肝心要の発光体についてのデータは全く入手出来ない。
「どの兵器についてのデータを見ても記載されているのは今までの文章で入手出来たデータのみ……一つだけでなくこれだけ多くの兵器に搭載されているのに一体どういう事なの……」
「この発光体による制御がそれだけ応用が効く物デあるという事は分かりましたが、それだけでは説明出来ない部分もありますね、それに青の発光体と赤の発光体に互換性がある部分も気になります」
「ああ、青の発光体が搭載できる兵器は全て赤の発光体も搭載出来る様になっている、つまり魔力でも妖力でも動かせるって訳だが、兵器とは言えそんな事が本当に出来るのか、又そんな事をする理由が分からねえ」
「ええ、何方かだけで制御出来るのであれば態々両方に対応させるよりも片方を集中的に生産した方が結果として生産性の向上、利便性の強化に繋がる筈、それを敢えて両方に対応させているのは相応の狙いがあるとみるべきでしょうからね。
或いはブントも其の狙いについて分かっていないのか……」
データを眺めながらコンスタリオ小隊が口々に兵器、データについての感想を述べていくと何時しか其のデータは分岐図の元祖と言える兵器へと到達する。
「最後の兵器……ここで入手できなければもうこのデータルームでのデータ入手は諦めるしかなくなるわね」
「そうだとしてもここでデータを入手出来た事が無駄になる訳ではありません、きっと何かの役に立つ筈です。
それよりも早く次を調べ、更に其の次に繋げましょう!!」
コンスタリオとシレットがそう会話を交わした後、意を決して兵器のデータを調べ始める。
その文章は見た目は此れまでの兵器の説明文と変わらない様に見えた、だがコンスタリオは見逃さなかった、文章の文中に
「この兵器の動力源に用いられているのは魔力と妖力、其の何方にも対応できるようになっている装置……何故こんな物が……」
という一文があり、更にその先に続く文章があるということを。
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