第一話
俺、桜田浩大は帰りのHRも終わり、「囲碁将棋部」の部室に向かった。
入部してからもう丸一年立っている。
もうすっかり慣れたはずなのだが、その扉を開けることはいつも躊躇われる。
何とか意を決して扉を勢いよく開けた。
すると、正面に座っていた華凜が開口一番にこう言った。
「よお!お前のパ○ツ何色?」
「うるせえよ!お前仮にも女子だろ!」
「うちは今日も白だよ~」
「私も白です」
「僕は今日勝負の黒だぜ!」
「「おお~」」
「もうやだこの部活」
「ていうか、今日こそ将棋やってもらうからな!」
「え?少女とヤる?」
「んなこと言ってねえよ!!」
「そうだよ~、浩大くんは幼女だよ~」
「そうだったぜ。れいな、気をつけろよ」
「私は幼女じゃありません」
「俺もロリコンじゃありません」
「おいお前~、将棋の駒使って何するつもりだ?え?」
「将棋に決まってんだろ」
「もっ、もしかして浩大くん、将棋の駒を使ってムフフなところをムフフなことしてびちょびちょにするつもりですね!」
「やめてください」
「違いますよ。それでヌードの局部だけ隠して楽しむんですよね」
「なあ、泣いていいか?」
もう付き合ってられないので隅っこの方で背中向けて座る。
「あ~、すねちゃった~」
「じゃあエ○マンガ読もうぜ」
なぜそうなる。
「今度はどのマンガ家さんなの~」
「ゆずまるさん」
「あ~、この前学園もののやつ描いてた人ですね」
何故分かる。
「この人の絵、かわいくて好きなんだよね~」
かわいい以前に何か重大な問題があるだろ!
「なー、機嫌直してお茶でも飲めよ」
華凜がお茶の入ったコップとお菓子の入った皿を差し出してくる。
こんなのに、こんなのに、
「釣られるわけねーだろおお」
「とか言って食べてんじゃねえか」
「あれ~、このお茶黄色っぽいね~」
「これがいわゆる聖水ってやつですか」
「お茶くらい静かに飲ませろ」
「浩大くんはそんなに嫌がってるけど、えっちなことに興味ないの~?」
「な、ないわけじゃないけど、とっとにかくっ、人前でそんな話するなっ」
「じゃあ興味はあるんだ?」
「なんだ、結局私たちと同じ人種じゃないですか」
「お前らと一緒にすんな」
「お前は何色のパ○ツが好きだ?」
「なんだ唐突に」
「その色のパ○ツはいてる奴が哀れだと思ってな」
「んなこったろうと思ったよ!」
「やっぱりピンクかな~?」
「でも最近は白の方が清純そうで人気高いんじゃないですか?」
「なんでもいいよ!」
「「「何色のパ○ツでも好きなんだね!」」」
「」
「桜田さんは貧乳と巨乳どっちがいいですか?」
「100%巨乳」
「ええっ!?ロリコンじゃなかったのかお前!?」
「ちげえっつってんだろ」
「え、でも最近貧乳も人気あるんですよ、ほら、その独特なフォルムとか、未発達なところとか」
「大戸は何をムキになってるんだ」
「まあまあ、貧も巨もいいところあるぜ?」
「柳は貧乳だよな」
「コロス」
「じゃあ質問を変えて、ブラとブラトップだったらどっちがいいですか?」
「ブラトップってなんだ?」
「ブラとキャミソールが一緒になったみたいな~?」
「キャミソール?」
「つまり、エ○マンガで人妻がよく着てるあれだよ」
「わかんねーよ」
結局レディース雑誌でブラトップについて教わった。
「どっちがいいです?」
「どっちって、男が決めるもんじゃなくて女が機能とかで自分で決めるものだろ」
「やっぱりブラトップの方がエロいですよね」
「そういう決め方いくない」
「たくしあげたりね~」
「東条まで参加すんな!」
「僕はいつでもブラトップ」
「そりゃ貧n」
殺されかけた。
「今みんなはどっちつけてるの~?うちはブラ~」
「私はブラトップです」
「しのはどんなのつけてんの~?」
「うちはこんな感じ~」
「お~たくしあげなんて大胆ですね」
「ばっ!?!俺の前で何やってんだお前ら!!?!」
「じゃあ私も」
「便乗しなくていいっっ」
「お前はどんなのつけてんの?」
このあと滅茶苦茶説教した。
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