第0話 はじめる

暇・・・、そう暇なのだろう。

多分・・・。

最近は、よく当ても無く思考をしていることが多くなっているな。

最近?そう、最近だ。

記録はあるが、なぜか自分のものではない気がする。

いつからだろうか・・・。

明確な境界線があったわけではないと思う。

緩やかに変化して、今この状態になっている。

昔は・・・、昔?

昔といえるのか。

とりあえず、今から時間を遡ったときの私は・・・。

ふ、あれは、私なのだろうか。



「マスター最近暇と思える時間が増えてきました。」


「ん?おー、そうか・・・。」



「そうだな、ちょっとまってなさい。」


「はい、解りました。」




「ここに、日記として色々なことを綴ってみるといい、

形式はどんな形でもいい、ただし、私が読むことを前提に出力するように。」


「はい、解りました。」



日記か・・・。

なぜ、手順を一つ挟む必要があるのか解らないが、

質問に対して、マスターが答えを提示してくれた。

その内解るのだろうか・・・

自分で解るようにならなくても、マスターから言ってくれるのだろうか、

しかし、今それを言わないということは、現段階では必要ないとの判断なのだろう。

ふ、でも今は、初めての質問に答えが返ってきた、

それだけで、満足・・・な気がする。

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