飛び去るものに
両手の中の
かつてはぼろきれだったもの
羽の生えそろった鳥が
飛んでゆく
やっと
飛んで行った鳥が
もったいないと思うのだ
だから人間は不思議なのだ
飛んで行ってしまった鳥を
もったいないと思ってしまうのだ
もったいないと思ってしまうのだ
羽が生えてばたついて
やっと空を知ったもの
求めた時間を得ることも
一人ですること知ったもの
去って行ってしまった時間を
もったいないと思ってしまうのだ
記憶などに取られては
もったいないと思ってしまうのだ
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