第15話 なつやすみ
なつやすみのにっき
『ぼくは、お母さんとおじいちゃんとおばあちゃんと◯○お姉ちゃんと妹と弟とわか山の白はまに行きました。さいしょに、パンダやイルカやキリンを見ました。おもしろかったです。
ホテルについて、プールに入ろうとおもったら、みんなの水着を忘れてきたことに気がつきました。みんな、おこっていました。
おじいちゃんだけは水着をもってきていました。しょうがないので、ホテルの売店で僕と妹の水着を買いました。
つぎの日、白ら浜にいきました。
お母さんはおじいちゃんの水着を着て、僕と妹と海でいっしょに泳ぎました。
つぎはぜったいに、水着をもってこようね、とみんなではなしました。』
……というわけでしてね。
家族で白良浜に行ったのですが、水着を忘れてしまったわけです。
車二台で行ったのですが、お互い相手の車に積んであるものと思い込んでいまして。
(帰宅すると玄関にみんなの水着やサンダルやバスタオルを入れた大きなバッグがそのまま置いてありました)
一番忘れちゃいけないものを忘れてしまったわけです。
それでは子供たちがあまりにも不憫なので、ホテルのショップで子供二人の水着を買いました。
子供だけ(一番下の子以外)海に入れればいいや、と思ってですね。
いやいや、辛かったですね。
猛烈にいい天気で、海も浜も抜群にキレイで、周囲の方はキャーキャー楽しんでらっしゃるのに。
私たち大人はそれを横目でみながら浜でひたすら日干し!
あまりにも暑くて、どうでもよくなると申しますか。暑すぎると人間、思考回路がおかしくなることは皆さん経験があると思うのですが。
暑いよ、暑いよー。
ああ、この浜がヌーディストビーチだったら、私、海に入れるのに! 裸で泳ぐのに!
もう、みんな裸で泳いじゃいなよ。
良いんじゃないですか、もう、ほぼ裸みたいな格好なんだし。
全裸でみんなで泳げばいいんじゃないですか? ねえ?
なんて茹で上がりそうな頭でイライラ考えながら、わりとはだけた格好で(暑くて本当にどうでもいい)下の子に授乳していた私の視界に、そのとき入ったのですよ。
その日の朝、子供二人と共にプールに入った父親の海パンが。
「お父さん! 水着貸して!」
というわけで、七月末、男性用海水パンツを履きTシャツを着て、白良浜の海で子供と戯れていた三十路女はこの私です。
なんとも色気のない格好ですが、アリと思いましたよ。
お尻に自信のない女子にはいいですね。上はビキニならなんとかイケると思います。
念願の海に入れて大満足の私でした。バタフライも習って息子にOKサインをもらいました。(本当にアレでいいのか、息子よ)
やっぱり、水着は出発前日の夜から車に積み込んでおくべし!
今回の旅行のMVPは、自らの水着を個人の荷物にて持ってきた私の父親でありました。
※ここで、私からお詫びをしたいと思います。
七月末、大阪〜和歌山間の高速トンネル内を遠目ライトで走ったのは私です。対向車の方、滅茶苦茶眩しかったですよね、本当にすみませんでした。(田舎なので、常に遠目)
昼間のトンネルでは気がつかなくて。何回も対向車の方にクラクションを鳴らしていただいたのですが、遂に自宅に帰る最後まで気付かず。
本当に申し訳ありませんでした。
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