第23話

 ユハは、伏し目がちに茶を口にしていた。先刻から、月瞳の君が笑みを浮かべて彼女を見つめながら茶を飲んでいる。それがどうにも居心地が悪い。


「それで……、私はこれからどうなるんですか?」


 自分の運命に対して覚悟をしておきたい。その思いから、ユハはようやく月瞳の君に向き合った。月瞳の君は嬉しそうにユハの問いに答える。


「今まで通りに戻るのよ。ずっと待っていたけど、ようやく元通りになるの」


 言いながら、月瞳の君は杯を置いた。手を伸ばし、愛おしげにユハの髪を撫でる。


「ムアムは、使徒にとって百年なんてあっという間でしょう……、なんて言うんだけど、全然わかってないわ。私は、あなたに出会ってからこれまで、人と同じ時の中で月が昇るのを見て、日が沈むのを見てきたの。それはとても幸福で、……そして、とても苦しいことなのよ。本当に、あなたを見つけるまでどれだけ年月がたったのか、考えたくもない」

「私は……、多分、月瞳の君の思っている人とは違うと思います……」


 ユハはおずおずと言う。


「まだそんなこと言ってるの? 嫌になった気持ちは分かるけど、もう十分休んだでしょう? あなた、眠りすぎよ。私だって、半日しか眠らないんだから」


 首を傾げて、ユハを見る。半日だって眠りすぎでしょう。そう思ったが口にはしない。そもそも、月瞳の君は猫の精霊。眠ることが仕事だ。それを止めることは聖女王にさえ難しかったという。


 ユハは月瞳の君と話すが、いつまでも互いの話が噛み合うことはない。結局、この使徒にとっても自分はユハではないのだ。そう実感すると、絶望的な気持ちになった。まだ、他の男たちの反応のほうが割り切ることができる。彼らは完全にユハを物扱いしているからだ。しかし、この使徒は、過去の、おそらくは聖典に記された時代の幸せな記憶をユハに重ね合わせている。月瞳の君が見ている目の前の人物は、きっと在りし日の聖女王なのだ。月瞳の君が示す友愛の情。それはユハにも温かく感じるもので、それを拒み跳ね除けるほどに割り切ることはできなかった。


 会話の最中、突然、月瞳の君から笑みが消えた。鋭い視線で入り口を見やる。


「薄暮、ねずみがいる」

「は? ……ありがとうございます」 


 薄暮が微かに目を細め頷く。その声を合図として、皆が立ち上がった。室内の空気が緊迫したものに変わり、ユハは何事かと驚く。しかし、傍らにいる月瞳の君は、ただ座って入り口を見据えているだけだ。


 入り口から、一人の男がゆっくりと入ってきた。


 その見覚えのある顔に、思わず叫ぶ。


「ラハトさん!!」

「あら、いい男ねぇ。どういう関係?」


 月瞳の君は身を乗り出すと、遮るようにしてユハの顔を覗き込む。間近に迫った顔に戸惑いながら答えた。


「その……、命の恩人です」

「素敵ね!」


 月瞳の君は満面の笑みを浮かべる。ユハは、その笑顔がなぜか恐ろしいと思った。


「……こいつは懐かしい顔だ。“羽筆”じゃないですか」


 薄暮の声に驚きの色がある。


「あら、あなた達とも知り合いなの?」


 月瞳の君が首を傾げる。 


「裏切り者ですよ。スアーハの兄弟たちを殺し、修道院から逃げ出した男です」


 薄暮は、月瞳の君を省みて、一瞬ユハを見た。その言葉に、ユハは動揺する。その言葉は、ラハトが彼らと仲間だったということを意味する。


「アタミラにいたとは……。見付からないはずですよ、まったく」


 溜息をつく薄暮。棗は首を傾げた。


「砂金を隠すなら砂漠の中に……」

「そういうことですね」

「何が砂金だ。こんな奴、ただの砂粒じゃないか。逃げ出した、ただの負け犬だよ」


 群青が嘲るように笑みを浮かべた。


「五人の兄弟たちを倒して逃げ切った男ですよ。それに、羽筆がここにいるということは、外の二人はもう倒されている。侮れば死ぬことになります」


 たしなめる薄暮に、群青は肩をすくめた。笑みを浮かべてラハトに言う。


「おい、羽筆。この娘はお前の飼い主なのかい? ラハトなんて随分上等な名前をつけてもらったじゃないか」 


 ラハトは無言のまま室内を見回す。そして、ユハに視線を据えた。


「羽筆、この娘を取り戻しに来たのですか?」

「帰るぞ、ユハ」 


 薄暮の問いに答えることなく、ラハトは口を開いた。ユハは思わず腰を浮かせたが、その腕を月瞳の君が掴んだ。


「行っちゃだめ」


 月瞳の君はユハを見つめて頭を振る。ユハは、その視線を受けると、大きく息を吸い込んだ。


「……どうかお願いします、聖なる使徒よ。私を帰してください。私は、……聖女王陛下ではありません。ただの修道女ユハです。私には、帰る場所があるんです」


 ユハは深々と一礼する。月瞳の君の大きな瞳が、細く縮まった。口元の笑みが消える。


「スアーハの敬虔なる信徒たちよ……」


 月瞳の君は、ラハトに顔を向けながら言う。


「その者に大いなる慈悲を与えよ」





 月瞳の君の言葉とともに、四人の修行者はゆっくりと歩き始めた。互いに距離を取り、ラハトを包囲するように近付く。


 ラハトの目が金色に鈍く輝いた。虎の瞳の呪力が、ラハトの体を満たしていく。虎の瞳は、生命に影響を及ぼす呪眼だ。それは、視線で捉えた相手だけではなく、術者本人にも力を現す。今のラハトの肉体は、己の生命を燃やすことで、常人をはるかにこえる膂力と機敏さを得ていた。体の内側から跳び出そうとするような禍々しい力を全身に巡らせながら、ラハトは静かに深く息を吐く。口元から、白い息が漏れ出した。


 その姿を見た薄暮が溜息をつく。


「やれやれ……、正面切って羽筆と殺し合いですか。私の仕事じゃないんですけどね」

「だったら、後ろで見ておくか?」


 男が笑みを浮かべながら言う。短剣を抜いて逆手に握った。 


「さすがに私もそこまで怠け者じゃありませんよ、“沈黙”。皆でかからないと討ち取ることは難しい」

「ああ、分かってるさ」


 沈黙と呼ばれた男はラハトを見据えたまま頷く。


 ラハトは左方へと歩き、ユハを正面に置かない位置へと動いた。スアーハの修行者たちも、逃すまいと動く。


 その瞬間、手を腰の後ろに回した。流れるような動きで、払うようにして腕を振るう。右腕と、その手に握っていた女物の襟巻きスカーフが風を切り唸った。振り切った所で襟巻きスカーフが解け、包まれていた幾つもの石がそこから飛び出す。それらは放射状にばら撒かれ、立体的に空間を切り裂いた。


 ラハトはその石を追うようにして駆ける。


 逃れきれずに足を打たれた沈黙が、迫るラハトにとっさに短剣を向けた。しかし、呪眼によって膂力が増した投石の威力は、沈黙の機敏さを奪っている。凄まじい速さで迫るラハトの白刃をかわすことができなかった。


 鳩尾みぞおちに短剣を突き刺されて、沈黙は仰向けに倒れた。短剣を取り戻すような隙はつくれない。ラハトはもう一本の短剣を抜いた。


「沈黙!! よくも!!」


 棗が怒りの叫びとともに、腕を振るう。弾けるような大きな音とともに、鞭が跳んだ。それも、ただの鞭ではない。先端に菱形の刃物が取り付けられた物だ。まるで蛇が獲物に襲い掛かるように、複雑な曲線を描きながらラハトへ迫る。


 棗の振るう鞭は、まともに見ようとしても目で捉えることは難しい。ラハトは、音と軌跡を感じ取りながらその一撃をかわした。空気を切り裂き唸りを上げる鞭を掻い潜りながら、短剣を投げつける。


 銀光に気付いた棗は、鞭を引き戻しながら一言聖句を唱えた。鞭の描いた軌跡が赤く光り、短剣を弾き飛ばす。


 ラハトの背後に、薄暮が立った。


 繰り出す棒の一撃を、ラハトは身を屈めてかわす。半身になりながら、一気に懐に跳び込んだ。


 左腕を伸ばす。薄暮の襟首を掴むと、引き寄せながら右肘を繰り出した。その瞬間、薄暮もお互いの足の間に棒をねじ込み、払った。


 ラハトの肘が薄暮の額を切り裂いた。しかし、同時に薄暮が足を払ったために、その威力は減じている。激しい力のぶつかり合いで、二人は足をもつれさせながら離れた。


 額から血を流しながら、薄暮が後ろに転がる。


 ラハトも後ろによろめき、しかし、素早く姿勢を立て直す。そこへ、迫る人影があった。


 跳びかかったのは群青だった。その顔の左半ば、そして髪の毛までもがまるで白い磁器のように艶やかに輝いている。袖からのぞく左腕も同様だ。その白は、貼りかけの壁瓦タイルのように、歪な境界線を描きながら彼の体を侵していた。そして、白い肌の中で輝く左目は、紅玉のように紅い。左手には、体と同じような、白い陶器のような短槍を握っている。


 その力は群青が契約している精霊のものだ。精霊は、彼の体をむしばみながら、自らの力を貸し与える。群青の体への精霊の侵食度合いが、ラハトがこれまで見た中で最も激しい。我が身を省みずにラハトを仕留めにかかっているということだ。


 スアーハの修行者たちは、その任務において、役割を分担している。群青はラハトと同じく、敵中へ踏み込み目標を捉える、最前線を駆ける役割を担っていた。即ち、強化された肉体と鍛え上げた武技を駆使して、目標を殺す。スアーハが振るう剣の、鈍く光る刃としての役割だ。


 群青は、ラハトに肉薄しながら、口を半ばまで開いた。


 金属的な音が響き、それは力の波となってラハトを打つ。


 咄嗟に顔の前で腕を交差したが、激しい衝撃を受けてラハトは後ろに倒れこんだ。すぐさま跳ね起きる。そこへ、群青が踏み込みながら手にした短槍を繰り出した。槍が、体が、微かに硬質な唸るような音を発している。


 ラハトは横跳びにその突きをかわす。姿勢が崩れ、半ば倒れこむが、床に手をつき側転しながらその場を逃れた。


 唸りを上げて鞭が飛ぶ。


 身を屈め、地を這うようにしてかわす。


 その先には群青がいる。


 繰り出された低い蹴りを受け止めた。そのまま足を掴んで体を起こす。


 足を掬い上げられた群青は、そのまま跳躍して空中で体を捻った。宙で横倒しになりながらも、白い槍を繰り出してくる。ラハトは足を離すと同時に再び身を屈めてその場を飛び退いた。


 まだだ。まだ足りない。もっと加速するんだ。ラハトは己の中の呪力を急きたてる。体を内側から焦がされるような感覚。口から吐き出される吐息の白さと、瞳の妖気を帯びた輝きが増した。


 群青が迫る。


 ラハトも向かう。


 白い穂先が眼前にある。


 僅かに顔をそらし、身を沈めた。頬を白刃が掠めていく。


 右の拳を繰り出す。その突きによって、群青の左手が外へと逸らされ、姿勢が崩れた。群青は、拳を額で受け止めようと微かに頭を傾ける。手の骨は脆い。うまくいけば拳を砕くことができると判断したのだろう。


 ラハトは、突き出した右手を打ち抜くことなく止めた。大きく開かれた掌が群青の視界を遮る。ほぼ同時に下から繰り出された左手には、短剣が握られていた。


 刃が腹へと潜り込む。


 群青は絶叫をあげた。それは、人の声と金属音の入り混じった恐ろしい声となり、正面に立つラハトをまともに打つ。


 ラハトは仰け反り、後ろに飛び退いた。


「いけますか、群青」

「まだいけるさ! まだいけるとも!!」


 薄暮の呼びかけに、群青は怒りの声で答える。その叫びは奇妙な反響を伴っていた。紅玉の瞳がラハトを睨み付ける。


「殺してやる! 殺してやるぞ羽筆!!」


 ラハトは、流れ出た鼻血をぬぐった。右手に短剣を持ち替える。彼らの攻撃を逃れる中で拾っていた一本だ。その存在を隠して不意を打てたが、殺すまでにはいかなかった。しかし、深手であることには違いない。


 正面に群青。右斜め後ろに薄暮。左斜め後ろに棗。群青に攻めさせて、背後から他の二人が隙を狙おうという構えだ。


 微かに視線を動かして、壁の位置、床の状態を観察する。


 床に転がる石を、群青目掛けて蹴り上げる。


 蹴り足を回転させながら振り返り、棗めがけて駆け出した。


 迎え撃つ鞭をかわし、そして、死体に突き刺さっていた短剣を抜く。


 その短剣を棗へと投げつけた。


 棗が鞭で魔術の壁を描いた隙に、その傍らを駆け抜け、三人の包囲から抜け出そうとする。


 しかし、すでに薄暮が迫っていた。


 薄暮は、一気に踏み込むと、棒で打つ。かわしたラハトへと連続して突きを繰り出した。その一撃も、上体を逸らしたラハトの鼻先まで届くことはなかった。


 反撃に移ろうと体を戻した瞬間、突きを繰り出した薄暮の袖から、ラハトの首筋めがけて何かが飛び出した。


 ラハトはとっさに身を傾けてそれをかわす。ラハトの肩越しに飛んだのは、人の腕の長さほどもある黒い蛇だ。しかし、生きた蛇ではない。全身の鱗は鈍い光沢をもった金属で、目には水晶が嵌め込まれた造り物だった。


 金属の蛇は、そのまま床で体をうねらせながらラハトに向かい合う。魔術によって動くその蛇は、大きな口を開き、二本の長い牙を見せ付けた。


 蛇をかわして姿勢が崩れていたところへ、跳躍してきた群青が襲い掛かる。


 咄嗟に防いだ左腕に切っ先が突き刺さった。


 槍の突き刺さった左腕を引き付け、柄の上を右腕を滑らせながら首めがけて短剣を横に払う。群青は力尽くで槍を引き抜くと後ろに飛び退いた。 


 そこへ背後から飛び掛る黒い蛇。


 ラハトの背後で、襟巻きスカーフが浮かび上がった。それは壁のように広がり、赤い光とともに黒蛇を弾き飛ばす。


「何だと?」


 薄暮の驚きの声。


「教会の魔術だ! どこかで術者が手助けしてる!」


 棗の答えに、薄暮は頷いた。


「棗、魔術への備えは任せましたよ」

「分かった」


 棗は答えると、鞭を手に入り口、そして部屋の窓へと顔を巡らせる。しかし、そこに人の姿を認めることはできない。


 追う群青と薄暮。僅かに遅れて棗。


 足下に転がる幾つもの石を蹴立てながら、ラハトは縦横に駆け、彼らの攻撃をかわす。


 しかし、ついにラハトは倉庫の隅へと追い詰められた。壁を背に振り返る。


「それで背後は取られませんが、我らを正面から相手取って勝つつもりですか?」


 立ち止まった薄暮が言った。群青と薄暮が並び、少し後ろに棗が控えている。無言でこちらを睨み付ける群青の傷は出血が止まっている。服の下なので見えないが、おそらく精霊の侵食を広げて無理やり傷を塞いだのだろう。


 ラハトは少し離れた場所で立ち止まり、三人を見やった。スアーハの修行者たちは、連携して戦う訓練を重ねている。逃げ場所のない場所で、正面から相対して相手することは無謀だとラハトも十分に理解していた。

 

 三人の足下を確認する。彼らは境界は越えた。


「シェリウ!!」


 ラハトは呼んだ。


「まずい!! 囲まれた!!」


 目を見開いた棗が声を上げた。


「囲まれた?」

「法陣が敷かれてる! 逃げて!」


 叫びながら、棗が跳ぶ。その瞬間。


 床に転がる多数の石の中の五つが光った。石と石の間を白い光りの線が行き交い、床に幾何学模様が描き出される。


 それはごく基本的で単純な法陣だったが、それゆえに力の流れを滞らせることなく巡らせ、術者の意思にすぐに反応し、力を開放することができる。


 弾けるような炸裂音。空気を焼く匂い。


 一瞬の青白い雷光が法陣の内側を駆け上った。


 群青が、薄暮が、床に倒れ伏している。逃れたはずの棗も手遅れだった。死んではいない。しかし、雷の術に一瞬打ち据えられたことによって、体は麻痺し、意識も失っている。


 結局、シェリウの魔術に大いに頼ることになってしまった。切り札にするつもりがないと思っていたが、最後に勝敗を決めたのは彼女の魔術だ。まだまだ自分は未熟だ。ラハトは小さく息を吐き出す。


「ユハ!!」


 シェリウが倉庫の中へと駆け込んでくる。


「シェリウ!」


 ユハが喜びの声をあげた。シェリウは、月瞳の君に腕を掴まれたユハに頷いて見せた。


「余裕綽々で入ってきたと思ったら、こういう切り札があったのねぇ」


 月瞳の君が顔をしかめてシェリウを見やる。 


「石に魔術を付与して法陣を描くための要石かなめいしにするなんて、若いくせによく知ってたわねぇ」

「良い師に学びましたので」


 ラハトの元に駆け寄ったシェリウは、月瞳の君に一礼する。


「あとはお前だけだ、化け猫」


 ラハトは一歩進み出ると言った。 


「ひどい呼びかたねぇ。口の利き方を教えてあげたいところだけど……、少し遅かったわね」


 月瞳の君は笑みを浮かべた。


 武具の鳴る音。大勢の人々の足音。


 ラハトは、鋭い視線を入り口へと向けた。


 姿を現したのは十人の男たちだ。先頭に立つのは、体格の良いウルス人。磨き上げられた鎖甲の上に純白の上衣を着て、腰に剣を吊るしている。同じような上衣を着た者たちが三人。そして、槍を持ち、簡素な皮革製の鎧を着た兵士たちが六人、彼らに従っている。


「月輪の騎士……!」 


 シェリウが、驚きの声を上げた。


 先頭に立つ月輪の騎士が、室内の有様を見て戸惑いの表情を浮かべる。月瞳の君に顔を向けて、口を開いた。


「これは……、どういうことですかな、月瞳の君」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る