日々徒然趣味日記

人間不信の冒険者たちが世界を救うようです

　この作品は富士伸太先生のラノベが原作のアニメです。初出が小説家になろうなので、なろうアニメのひとつですね。で、私は原作も漫画版も未読。なので、アニメが原作に忠実なのかアレンジされているのかは分かりません。ごめんなさい。

　この作品は一言でいうと、面倒臭いアニメです。タイトルで分かる通り、主人公パーティーが全員人間不信なんですよね。登場人物も心が素直でないキャラが多いです。トラウマを抱えているキャラばかりですし。

　ストーリー進行も王道から外れていて、タイトルの通りに世界を救うのかも怪しい感じです。主人公達に関わるキャラの心を救うと言う比喩なら間違ってもいないのですが。そう言うカウンセリング的な展開をしていますね。

　と言う訳で、系統で言えば邪道系の作品です。クエストをこなしたら休日になってパーティーは基本的にバラバラで休みを過ごしていますし。なろうアニメにありがちな、バトルを繰り返してチート級に強くなって強敵と戦いまくると言う展開じゃないんですよね。ある意味地に足の付いた展開と言うか。なのでテンポは悪いです。

　その悪いテンポの中に『算数ベアナックル』みたいな謎の競技が差し込まれたりもしますし。始めて聞いた時は耳を疑いましたよ。何じゃそりゃと。

　人間不信のキャラが集まっているので、パーティー内のルールがやたらと多いんですよね。少しずつ絆は深まっているみたいですけど……。今は各キャラの掘り下げをしていますけど、その後どう言う展開になってクールを締めるんだろう？

　掘り下げが済んだ時点で終わってしまうのかも……と思ったりもします。そう言うテーマの作品ですからね。

　この作品、アニメのクオリティーが残念な事になっています。予算がなかったのか、人手不足なのか、納期が短かったのか……。原因は分かりませんけど、低予算ラノベアニメのひとつになってしまっていますね。

　キャラクターの作画が安定していませんし、デッサンもおかしいし、モンスター作画もクオリティが低いし……。作品を見ていると、裏の事情が心配になってきます。

　と言う訳で、この作品は普通の展開に飽きた人にオススメです。原作ファンの人は……どうかなぁ……。低クオリティでもいいと言う人なら（汗）。

　普通の展開の作品が好きな人や、クオリティの低い作品がダメな人にはちょっとオススメは出来かねますね。

　私は惰性で見ている感じです。クオリティの方はまぁ、仕方がないなと言う事で。