バビロン

 この作品は、正解するカドの脚本を担当した野崎まどの小説が原作のサスペンスアニメです。正解するカドは最後とんでもない力技で終わりましたが、この作品の結末もそうなるんじゃないかと少し心配になったりしますね(汗)。


 この作品、新域と言う架空の実験区域を舞台にしておりまして、そこでの勢力争いが軸になっているんですよね。主人公は東京地検特捜部の検察官。大手製薬会社の不正の証拠を探していく内に、大きな陰謀に巻き込まれていくと言う筋書きです。

 1話の最後でいきなり部下が自殺すると言う、サイコな展開にはビビりました。


 この作品の特徴は敵側の妖艶な女性『まが 愛』の存在ですね。彼女は接触するだけで人を自殺に追いやれると言うトンデモスペックの持ち主で、作中の誰も敵いそうにありません。7話が終わった時点で同業者の味方は誰ひとり残っていないんですよね。

 全12話との事なのですけど、8話からの5話分、主人公の正崎ただ1人が孤軍奮闘する形になるのでしょうか。それとも新たな味方が登場する? 本当に先の読めない話ですわ。


 正解するカドのパターンだと、ラスト2話くらいでまたしてもとんでもないどんでん返しがきそうなのですけどね、大丈夫かな? 原作はまだ終わっていないそうですけど、アニオリエンドになるのか、それとも――って感じです。


 この作品、新域の区長になった新人議員が訴える『自殺法』の成立と、曲世の暴走をどう止めるのかって言うのが大きな目的なのですよね。『自殺法』は政治家達の力でどうにか出来るとしても、あの曲世はどうにも出来んでしょ。どうにかするには彼女の邪悪な力に対抗出来るキャラが出てこないといけません。

 ただ、そう言うキャラが出てきたら正解するカドパターンまっしぐらな気もして、やっぱり不安だなぁ(汗)。


 今度曲世が狙いそうなのは正崎の家族ですね。奥さんと子供が巻き込まれて自殺してしまうのか、この2人のどちらかが曲世の対抗馬となるのか、そんな感じがします。ついついカドのパターンを思い浮かべてしまうのですけど、一番身近な人が実はすごい人だったはカドで使ったので変えてくるかなぁ……。


 そもそも、曲世が何をしたいのか、ちょっと見えてこないんですよね。自殺法の誕生にも関わっていると思いますし。そもそも、新域構想に彼女が関わった経緯も謎。7話の最後に悪人としての自分を理解して欲しいと訴えていましたけど、実験都市の新域で法に裁かれる事なく悪の限りを尽くしたいと言うのが本意なのでしょうか。

 公式サイトでPVを見ると、テーマは正義と悪みたいなのですけどね。この作品においては悪側が強すぎるからなぁ……。


 タイトルのバビロンに何かヒントがあるのかもですね。私の世代でバビロンと言うと、パトレイバーのバビロンプロジェクトを一番に思い浮かべてしまいます。

 聖書的な意味合いでは、バベルの塔の舞台となったとか、退廃した都市の象徴だったりするので、そう言う意味でつけられたタイトルなのかも知れません。物語の舞台である新域=バビロンと言う訳です。まぁ、適当な考察ですが……。


 アニメの放送は7話で一旦中断して、次の放送は年末になります。ここからどんなどんでん返しが来るのか震えながら期待したいと思います。って言うか、8話のタイトルが『希望』なのですけど……(汗)。

 とにかく、がっかりする事なく最後まで手に汗握る面白さであって欲しいと願うところですヨ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る