歌舞伎町シャーロック
この作品の原作は皆さん御存知のシャーロック・ホームズシリーズです。舞台を日本にして――とは言え、架空の日本ですけど。で、ホームズの各エピソードを換骨奪胎して現代モノにしているんですね。
同時期に実写ドラマでも同じコンセプトのドラマが放送中なので、どっちかがタイミングを合わせたんかな? とか思ってみたり。
実写ドラマの方はしっかり主人公とかキャラ名もちゃんと日本名のキャラに置き換わっていますが、このアニメの方はなんとそのままです。シャーロック・ホームズはシャーロック・ホームズですし、ワトソンはジョン・H・ワトソンのままです。最初にキャラ名を見た時はなんて尖ってるんだろうと思ったものです。
キャラ名はそのままでもアレンジは相当で、ハドソン婦人がオネエのママになっていたりします。舞台が日本と言う事で日本人名の探偵も出てきますし、モリアーティ教授も名前がそのままでホームズの友達的ポジションの16歳の少年だったりします。
6人の探偵が毎回事件に臨んだり臨まなかったりする展開は、この作品オリジナルなのかな。
名前がホームズやワトソンでも見た目は日本人なのですよね。何だこの世界観って感じです。後、このホームズ、事件を解決する時に落語を始めるんですよね。落語で事件の真相を語るんですよ。もうね、そう言う世界だと納得する以外に受け入れる方法がありませんでした。
今のところ、ホームズの話をトリックとかもそのまま現代に移し替えた話が進んでいます。ただ、舞台が現代なので最新の捜査技術を使えばそれおかしいやろって、無理筋な話の展開も勿論あります。そこDNAで調べたらすぐ犯人分かるやんとかね。
ま、でも、そこはほら、物語ですし。深く考えちゃあいけません。ホームズは賢いなあで全て終わらせましょう。
そんな感じで全体的にふざけてるんです、この作品。ホームズが落語で事件のトリックとかを解説するのもそうですし、どう見ても日本人がホームズとかワトソンとか名乗っているのもそうですし、架空の歌舞伎町が昔の東西ドイツっぽくなっているのもそうですし。
後ね、事件を持ち込んでくる登場人物の名前とかも、しっかりふざけてます。例えば、黄熊と書いてプウって名前のキャラを普通に出してくるんですから。うん、これ真面目に考えちゃダメなやーつ。
基本的にこの作品は、ホームズの話を全部知っている人向けの作品とも言えますね。知らない人は何だこの展開って思える話も、元ネタを知っていれば、あ、あの話をこうアレンジしたのかって楽しめると言う寸法です。ある意味二次創作ですなぁ。
ホームズの話の現代にアレンジした作品は今までにもありましたけど、この歌舞伎町シャーロックが一番大胆にアレンジしているんじゃないかと思います。
ただね、この路線が今の時代に合っているかは……(汗)。まとめサイトの反応を見てもちょっと受けが悪いように感じますね。おふざけが過ぎたからでしょうか。
と言う訳で、前途多難なこの作品、なんと2クールあります。どうか徐々に人気が出てきて、最終回あたりではみんなで盛り上がってる、そんな作品になって欲しいものです。私は応援してますよっ。こう言うギャグは好きですしね。
後、脚本の人とかが相当な実力のある人なので、シリアスな時はしっかりシリアスに決めてくれる、と、そう信じておりますよっ。
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