　私、この作品の事を全然知らなかったんですよ。なので最初は普通のラブコメかなと思って見ていました。１話の途中で野生のバニーガールが出てくるまでは。

　そこから私は認識を改めました。どうやらこれは普通の物語じゃなさそうだぞと。

　そのキーワードになるのが思春期症候群と言う謎の現象。ただし、この現象は何故か主人公の周りでしか発生していません。お約束だからとは言え、もしかしたらここにも伏線的な何かがあったりするのかも？　原作ではもう明かされてるのかなぁ？

　そもそも思春期症候群とは何ぞやと言う話なのですが、思春期を迎えた少年少女が起こしてしまう不可思議現象の事とされています。自分が周りから認識されなくなったり、同じ一日が続いたり、同じ人物が２人に分裂したり、人格が入れ替わったり。その元ネタはＳＦでお馴染みの概念だったりするので、この作品はラブコメの皮を被ったＳＦと言っていいのかも知れません。

　この問題を解決するには、その現象を引き起こしている人物の心の問題を解決しなくてはいけません。毎回この現象に振り回される主人公咲太が、その人物の心のケアをして物語が進む展開となっています。毎回現象を引き起こすのが少女なのは、この作品がラノベだからなのでしょうね（汗）。

　物語の流れはまず最初に問題が発生して、その原因をつきとめて、それから解決に導くと言うものなので、ある意味連作短編のような楽しみ方を私はしています。バトルモノではないので、主人公に特殊な能力がある訳ではありませんけど、バトル展開がないのでそこは大丈夫です、今のところは。

　面白いかどうかで言えば、この毎回起きる思春期症候群の現象を受け入れられるかどうかにかかってくるでしょうね。有り得ない展開が続くので、そう言う話が苦手な人には向かないかも。私は楽しんでおりますヨ。

　時に理屈っぽい展開になったりもするので、そう言うのが好きだったり大丈夫な人は楽しめるかと思います。