あおざくら 防衛大学校物語

 この作品は週刊少年サンデーに連載されている防衛大学を舞台にした学園モノです。連載が始まった当初、左翼な方々からの熱い反応が良くも悪くもネットを騒がしたのも記憶に新しいところではないでしょうか。

 けれど、今も連載が続いているところを見ると、その騒動もどうやら沈静化したみたいですね。


 なお、ネット辞書によると作品の演出のために今は廃止されているしきたりなども敢えて物語に組み込まれているのだとか。うーん、実在の学校を舞台にしているのにそれはどうなんだろう?(汗)。

 後、本来は一年生は全員短髪にしなくてはいけないそうなのですが、それだとキャラの書き分けが出来ないって事でここも無視しているのだそう。いいのかなぁ……。


 さて、そう言う細かい部分はまぁ良しとして、この作品では防衛大のハードな日常が描写されています。うん、これは厳しいわ。いくらかは事実と違う部分があるにしても、大体は漫画で描写されている通りなのでしょう。先輩の理不尽な命令とか、もろに体育会系です。ぼくにはとてもできない。


 登場人物も中々に個性豊かで、次々に襲ってくる様々なトラブルに全員で力を合わせて乗り越えていく展開はまさに学園モノの王道とも言えます。ちゃんといけ好かない同級生もいますし、彼との衝突が主人公の成長に一役買っているんですね。う~ん、王道だなぁ。


 防衛大の生活を丁寧に追っているので連載開始は2016年なのですが、主人公達はまだ(※執筆時)一年生です。今は開校祭(11月)の棒倒しの話を描写していますね。このペースで学校の卒業で描写するとしたら結構な大長編になりますぞ。このまま作品の人気が続けば、ですが(汗)。


 で、面白いかどうかで言うとですね、結構面白いんですよこれが。もしかしたら1年生の描写以降は駆け足で済ませてしまうのかも知れませんけど、今の所は楽しく連載を追いかけています。いやぁ、この国を守るって大変ですね。

 様々な訓練を経て立派な自衛官になった彼らの手が、どうか血に塗れるような事になりませんようにと願うばかりです。

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