　この作品の原作はなろう発のロボットモノのラノベ作品です。そう、異世界転生モノ。ラノベでロボモノはウケが悪いという定説を打ち破った作品と言う事になりますね。それだけでも快挙だと言えましょう。

　何故常識を打ち破れたのか、諸説考えられると思いますが、一番にこれがなろう文脈に従った典型的なテンプレ作品だったと言うところも大きいのではないかと。

　異世界モノで転生モノで主人公の能力がチートで舞台は中世ファンタジーっぽいどこか。美少女にも何となくモテていますが、主人公は女子に興味なしと言うところは少しテンプレと外れますね。

　女子に興味のない主人公が何に興味を持っているかと言えば、それこそがロボなんですね。転生した先の世界観はほぼ中世なのに何故かロボが実在する世界でロボ関係の技術だけが特化して発達しています。剣と魔法の世界でもあるんですけどね。ま、主役はロボですから。

　この作品の一番の特徴は主人公がメカニック兼パイロットと言う位置付けになっている、と言うところでしょうか。元々重度のロボ好きだったプログラマの主人公がトラックに撥ねられて異世界へと転生。幼少時に前世の記憶を思い出し、その世界のロボを見た主人公が自分の理想のロボを作ろうと決意した事で物語が動き出すんですよね。

　作品の序盤はこの世界のロボについての話が主になります。様々な経験を積んでロボ知識を得た主人公はついに自分のロボを完成させました。と、言うのが執筆時のアニメの展開です。チート物語の主人公機ですから性能も同じくチートで、残り話数でこの機体が無双を繰り広げるものと思われます。

　この世界のロボはその世界に出てくる化物、魔獣退治用に発達したのですが、兵器としての能力に注目しない訳もなく、段々物語はロボVSロボの様相を見せてきました。これってロボモノの定番として必然の流れではあるんですけどね。

　アニメとしての評価はとても面白いです。作画レベルも非常に高いですし。ちょっと毛色は変わっていますけど、ラノベアニメとしてもロボットアニメとしても高水準だと思います。キャラも立ってますしね。

　大体、主人公が子供ですし、夕方アニメでいいくらいですよ。時代が時代だったらそうだったに違いありません。土曜の朝とかに放送していそう。