潔癖男子!青山くん

 この作品は潔癖症の天才サッカー選手の青山くんが活躍するギャグアニメです。原作はヤングジャンプにて連載中です。私もヤンジャンは読んでるんですが、この作品はスルーしてました。まさかここまで面白かったとは、不覚です。


 さて、この作品は一見、割りと普通のサッカー作品に見えます。1話は結構作品内でも真面目にサッカーをしていました。

 しかしそれは上辺だけだったのです。話が進むに連れ、どんどんサッカー要素は減っていき、サッカーシーンが殆ど無い話も出てくる始末。

 この作品はサッカーの上手い潔癖症の青山くんが主役の作品だったのです。


 そう、作品の主役は青山くんなのです。サッカーではありません。だからサッカーが中心とは限らない。勿論作中で決してサッカーをしていない訳ではありません。ちゃんと真面目にサッカーはしています。ただ、カメラがそれ以外のシーンも捉えているだけなんです。


 この作品の一番の特徴は青山くんが潔癖症だと言う事です。常にゴム手袋と掃除用具を持参していて部室の掃除やらボール磨きを率先して行っています。教室でもまずは自分の机を丁寧に磨いてから座るのです。本来の潔癖症がどう言うものなのかは分かりませんけど、潔癖症の人から見てこれはあるあるなのでしょうか?


 そんな潔癖症の青山くんなので、部活のサッカーでも泥臭いプレイは極力避けて汚れないプレイを心がけています。天才なので大抵の接触は避けるのですが、一度汚れるとショックで本来の実力は出せなくなります。


 ただ、負けず嫌いなのでラスト5分になると、汚れるのもお構いなしに本気プレイで無双します。このプレイで所属チームは勝ち進むような感じです。青山くんのワンマンチームみたいな感じですね。だからそれを逆手に取られてピンチになったりもするのですが。


 青山くんはイケメンでクールなのでファンが大勢います。何気に何でも出来るので常に人だかりが出来ます。そのファンのひとりの後藤もかは愛が重過ぎてピッキング能力と謎の釘バット発生能力を身に着け、見事サッカー部のマネージャーの地位を手に入れます。


 ライバルの武智彰は他校の生のなのに頻繁に青山くんの前に現れては勝負を挑む厄介な存在で、何かある度に鍛えられた腹筋を見せつけてくる変態枠。

 他にも色んな個性豊かなキャラが登場して作品に彩りを添えています。


 このアニメで一番衝撃を受けたのはEDですね。歌の途中からいきなり昭和風の絵柄になるんですよ。しかも曲がサッカーでお馴染みの『太陽がくれた季節』EDを見ていると、あれ?今昭和何年だっけ? と感覚がおかしくなる事必須ですw


 と、言う訳でこの『潔癖男子!青山くん』は面白くてオススメです。本格サッカー作品を望む人にはふざけた内容ですが、そうじゃない人には笑える要素も多く、楽しめると思います。

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