異世界食堂

 異世界食堂はラノベ原作の異世界をテーマにした作品です。とは言っても流行りの転生とか転移じゃなくて……いや、転移ではあるのかな? 一週間に一度、異世界と通じるようになった食堂が舞台なんです。


 簡単に言うと向こうの世界の料理ウメェ! と、異世界の住人が驚くと言う作品なんです。言ってみれば料理チートですね。食堂が舞台なので当然料理はその道のプロが作っている訳で、素人がにわか知識でチートするこの手のチートモノにはない説得力がありますw


 この作品で異世界と繋がっているのはドアの部分だけ。食堂の中身は現代日本のままなんです。ドアがマジックアイテムと化している設定みたいですね。このドアが神出鬼没でどこでもドア状態なんですよ。

 しかも一箇所に現れるのではなくて異世界のありとあらゆる場所にドアは出現します。だから異世界の色んな種族がこの食堂に食事を楽しみにやってくるんです。賑やかで個性豊かで見ているだけで楽しい雰囲気ですよ。


 ジャンルで言えば当然ながらこの作品はグルメアニメになります。グルメアニメと言えば料理の作画や演出も重要ですが、やっぱり食レポの出来に左右されるじゃないですか。この作品の食レポもまたすごいですよ。

 ファンタジー世界の住人の各キャラクターが詳細で具体的な食レポを語る語る。種族によって多少描写の個性は変わりますが、皆美味しそうに食べる事には変わりなく、立派な飯テロアニメになっています。


 で、このお店の主人が太っ腹で良い人なんですよ。大抵最初に来た人には料理をサービスしますし、ツケもOK。ある時払いの催促なしと来たものです。優しい世界ですね。


 舞台が異世界なので、異世界らしいエピソードも作品の邪魔にならない程度には語られます。食堂内では誰もが平和に食事を楽しんでいますけど、一旦外に出れば殺伐とした世界観だったりする事も。だからこそそのギャップが生きてくるんですよね。


 とても良質な癒やしアニメ、それが異世界食堂です。ファンタジーアニメとしてもグルメアニメとしても高得点。この雰囲気が苦手でなければ、万人にオススメ出来る作品です。

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