境界【きょうかい/さかい】

境界【きょうかい/さかい】

…古代日本において、重視された思想のひとつ。山、木々の股、河川や海などの水辺や、それにかかる橋は、『あちら側』つまりは異界への領域とする考え。

八百万と神おわす国において、山も河川もワダツミも橋も一本の古木でさえ、神の宿る『領域』を象徴し、踏み入るには相応の礼儀が必要であった。無作法ものを待ち構えているのは、神が基準した罰という名の試練である。無事試練を終えたものには、逆に褒美が与えられる場合も多い。

しかしその領域じたい、地面に線が引かれているわけでもないので、神々それぞれの采配によるところが大きい。彼らはヒトから見れば、大なり小なり我がままで横暴である。

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