第九十七話 人のステータスをみる方法
「そう言えば、ジュディスっていう子があんたのことを次期当主って言ってたけど、シュリはこの家の跡取りなわけ?」
二人だけになって、部屋に入るやいなや、ヴィオラがそんな問いを投げかけてきた。
「あ~、うん。そう言う流れになってるみたい」
言いながら、シュリはベッドに飛び乗り腰掛ける。ヴィオラもベッドにダイブして、うあ~、なんか妙に疲れたわ……とボヤいた後、
「ふうん。でも、今の当主のカイゼルさんはシュリのお父さんじゃなくて伯父さんなんでしょ?自分の子供に跡を譲るんじゃない?普通は」
横目でちらりとシュリを見ながら問いかけてきた。
シュリはどこまで話そうかと考えながら、
「んーと、伯父様の子供は女の子だけなんだよ。もともと伯父様は僕の父様をすごく可愛がっていたらしいんだ。父様が生きてたら、きっと父様を後継にしたかったんだろうけど」
そんな風に話した。
カイゼルから、直接そんな風に聞いたわけではない。ただ、周りの話を聞いての推測だ。だけど、多分、そう事実から外れているわけではないと思っていた。
シュリの口から父親の事がこぼれたのを聞いて、
「お父さん、残念だったわね。事故か何か?」
ヴィオラはちょっとだけ、表情を曇らせた。
「ううん。家族三人でアズベルグに向かう途中で、馬車を襲ってきた盗賊に殺されたんだ」
「そっか……敵、討ちにいく?なんなら手伝うけど。結構色々な伝手はあるから、探しようもあるだろうし」
そんなヴィオラの物騒な提案に、シュリは微笑み首を振る。
「ありがとう、おばあ様。でも、もう敵は討ったんだ。だから、もう大丈夫」
「それって、自分で?」
問い返されたシュリは再度考える。さて、どこまで話そうか、と。
だが、結局は素直に話すことに決めた。
多分、きっと、この人には嘘は通用しない。そんな思いは、彼女に会ってからずっと、シュリの中にあったから。
「自分でと言えば自分で、かな。直接、刃を突き立てた訳じゃないけど、そうなるようにし向けたのは確かだから」
「へえ。さすがは私の孫ね。それはシュリが何歳くらいの時の話?最近の話なの?」
「あ~、えっと……一歳の時、かな」
ちょっと言いよどみつつも、正直に答えた。
「ん??」
それを聞いたヴィオラが、かくんと首を傾げる。なんか意味不明なことを聞いたぞとでも言うように。
それを見たシュリが、ちょっと苦笑をしながら繰り返す。
「だから、一歳の時」
「えーっと、あ~、ちょっと待って?一歳って、あれよね?生まれて一年たった頃って意味で合ってるのよね??それとも、何かの隠語???」
「生まれて一年の意味で合ってるよ、おばあ様」
混乱している祖母に、シュリは正しい答えを示す。
それを聞いたヴィオラは上半身をベッドから起こして、まじまじと己の孫を見つめた。
銀色の髪に菫色の瞳。並外れた美しさを除けば年相応に幼いその顔を。
ヴィオラはのそのそと起き上がり、シュリの体をひょいと持ち上げると己の腿の上に座らせてぎゅうっと抱きしめた。
今でさえ、驚くほどに軽くて小さい五歳の体。
だが、今よりもっと小さい時に、シュリは父親を殺されその敵を討つという、一般人であれば大人でさえ困難であろう事を成し遂げたのだという。
他の子供が同じ事を言ったのなら、鼻で笑ってしまったかも知れない。子供の戯れ言だと。
でも、なぜかシュリの言うことは信じられた。
祖母の欲目などではなく冒険者としての確かな勘が、この子の言うことは真実だとヴィオラに告げていた。
「そっかぁ……すごいね、シュリは」
「自分で言うのもなんだけど、信じてくれるの?」
シュリが目を丸くするのを見て、ヴィオラは微笑む。
そして孫の柔らかな銀髪をわしわしと撫でた。
「信じるよ。私の冒険者の勘が、シュリは嘘をついてないって言ってるから。それに、私の孫だもの。それくらい出来て当然よ」
「そうだね。おばあ様の、孫だもんね」
言いながら、シュリはヴィオラにぎゅうっと抱きついた。
その瞬間、ヴィオラの胸がなぜかきゅんっと高鳴り、
(な、何なのかしら。このなんとも言いようのない動悸は……)
そんなことを思いつつ、ヴィオラもシュリを優しく抱き返す。
すると心臓の動きが更に激しくなってヴィオラは本気で首を傾げた。
今まで、ミフィーの父親にすら、これほど胸を高鳴らせた事は無かったことを、不意に思い出しながら。
シュリのとんでもスキルの前には、肉親の垣根などあって無いようなもの。
それは
それから、二人はベッドの上で、色々な話をした。
シュリは自分の生活の話をして、ヴィオラはこれまでこなしてきた冒険の話。
いくら話しても飽きることなく話していたが、そんな中、不意にヴィオラが言った。お互いのステータスを見せっこしよう、と。
シュリは迷った。
だが、迷った末、結局頷いた。
他人のステータスをみる術が存在するのなら、いつまでも隠しておけることでも無いだろう、と。
「でもさ、どうやって他の人のステータスを見るの?」
「あれ?シュリはまだ見せて貰ったこと無い?でも、まあ、そうね。冒険者でもない一般人ならそんなものか。それに、シュリはまだ五歳なんだもんね」
ヴィオラが言うには、冒険者同士が一緒に組んで仕事をする時などに、相手を良く知らない場合だとお互いのステータスを公開し合う事があるらしい。
「まあ、たいていの場合は冒険者カードを見せるだけで事足りるんだけど、厳格な内容の依頼や、信頼度がものをいう依頼なんかだとたまにね。でも、噂ではステータスを偽造するようなスキルも存在するって話だから、どこまで信頼できるものかは疑問が残るんだけど」
苦笑しながら、ヴィオラは冒険者カードをまず見せてくれる。
そこに記載されている情報は、名前と性別と種族と冒険者ランク、それから職業という項目があった。
「職業……」
思わず呟きながら、そう言えばと思い出す。
職業といえば確かミフィーは狩人で、シャイナは隠密だった。
それについて深く考える機会が無かったため、軽くスルーしたままだったな、とそんなことを考えながらヴィオラを見上げると、
「あ~、職業ね。これは教会に行かないと選べないから、シュリにはまだないかも。いわゆる無職ってやつね」
「む、無職……」
彼女は笑いながらそう説明してくれた。
シュリは、無職、という響きに地味にショックを受けつつも、
「教会って??」
問いを重ねて首を傾げる。
「んーと、そうね。まず、職業ってその人の持つ特性によって選べるものが変わるんだけど、それを提示して、その人に一番見合った職業を一緒に探してくれる場所、かしら」
(ふうん。ハ○ーワークみたいなもんか……)
そんな身もふたもないことを考えながら、
「じゃあ、その教会に行けば、僕も無職じゃなくなるの?」
「そうね。何かしら、なれる職業はあるはずよ?定めた職業によって能力の伸びる方向性も変わっていくから、慎重に選ぶ必要はあるけど」
「職業って、一度決めたら変えられなかったりする??」
「そんなこと無いわよ?強くなったり色々な経験を積むと、なれる職業の数も増えるものだし。ただ、職業を変更するには結構な額のお布施が必要だから、どうしても変えたいって理由がなきゃ、滅多に変えるものでもないけど」
「お金、かかるんだぁ」
「まぁね。最初の一回は無償で職を定めてくれるけど、二回目以降はそれなりにね」
「ふうん」
(仕方ないんだろうけど、世知辛いなぁ。もっと簡単に職業を変更できたら便利なのになぁ)
ヴィオラの説明に頷きながら、内心そんなことを思っていると、最近はずっとお見限りだったアレがやってきた。
・スキル[職業選択の自由]を取得しました!
(あ~・・・・・・またなんとも、へんてこな。便利そうだけど)
そんな思いを顔に出さないようにしつつ、こっそりステータスを呼び出す。
・[職業選択の自由]自分や他人の職業を自由に選定することができる。
Lv0:自分の第一職業のみ選定可能。
(ふうん。まずは自分だけ、か。第一職業ってあるんだから、スキルレベルをあげれば、第二、第三のサブジョブも選定できるようになるかもね)
そう考えつつ、何気なくスキルを起動したシュリは、選べる職業の名前がずらずらっと無数に列挙されたのを見た瞬間にスキルを終了した。
どう考えても、今ここで、ヴィオラの相手をしつつ吟味出来るレベルの量ではなかった。
とりあえず、職業については後でゆっくり時間をかけて考えようと思い、改めてヴィオラの顔を見上げると、
「職業と教会については納得?私の説明で分かった??もし分かりにくければ、あとでミフィーに聞くと良いわよ?あの子、結婚前は冒険者ギルドの窓口で働いてたし、こういう説明はお手の物だから」
とそんな補足。
しかしシュリは笑って首を横に振り、ちゃんと理解したことを主張した。
それを見たヴィオラはよしよしとシュリの頭を撫でた後、
「そ?じゃあ、次は早速ステータスチェックといきましょうか」
そう言って、改めてシュリと向かい合うようにベッドの上へ座り直した。
そして、手のひらを上にして右手をシュリの方へと差し出すと、
「シュリ、私の手の上に手を置いて、ステータス・オープンって声に出して言ってごらん?」
そんな指示を出した。
そんなことで相手のステータスがみれるの?と半信半疑ながらも頷いて、シュリは己の小さな手のひらをそっとヴィオラの手の上に重ね、
「んっと、ステータス・オープン?」
可愛らしい声でそんな風に唱えた。
すると、その声に反応したように二人の間に可視化されたステータスウィンドウが現れ、シュリは菫色の目をまあるくして内心の驚きを現す。
ヴィオラはそんな孫の様子を愛おしそうに見つめながらくすくすと笑った。
「ちゃんと見えてるみたいね?」
「見えてる。けど、これってこんなに簡単に見えちゃっていいの?これだと誰でも見れちゃうんじゃない?」
「一応、勝手に相手のステータスをみないのは最低限のマナーだし、他人のステータスを見るには、相手にある程度受け入れて貰う必要があるわ。相手が断固として拒否している場合は、どんなに見たくても見えないのよ。不思議なことにね。まあ、他人のステータスを盗み見るようなスキルもあることにはあるらしいんだけど、今のところ、私はお目にかかったことが無いわね」
「ふうん。そうなんだ。ちょっと安心した」
ヴィオラの説明に安心したようにほっと息をつき、それから改めて目の前に現れたステータスウィンドウを眺めた。
・ヴィオラ・シュナイダー[女][216歳]
・ダークエルフ族
・魔闘剣士
・LV:322
・HP:15920
・MP:26770
・魔法:[火魔法・上級][風魔法・上級][闇魔法・上級]
・スキル[人族の言葉・マスター][古代言語・マスター][物理耐性・上級][魔法耐性・上級][精神耐性・上級][身体強化・上級][高速移動・上級][剣術・上級][弓術・上級][体術・上級][解体・上級][見切り][自己治癒能力向上][MP回復率向上][剛力][鷹の目][モンスター・テイム][召還]
・EXスキル[魔闘乱舞][刀技・斬][闘神の纏]
・称号
[???][???][???]
・加護[闘神の加護]
さすがは
シュリは素直に尊敬のまなざしでヴィオラを見上げる。
彼女は自分と違い、まっとうな手段でこれだけの強さを得た。それは、とても凄いことだと心から思った。
それにしても、と祖母の美貌を見上げながら思う。
これだけ美しく若々しいのに、200歳をこえているのだと言うのだから恐ろしい。
人であれば、妖怪と呼べる領域であるが、ダークエルフやエルフの常識で言えば、まだそれほど年寄りとも言えないのかも知れない。
そこのところはどうなんだろうと思いながら、シュリは素直にその疑問を口に出す。
ダークエルフやエルフの寿命って平均でどれくらいなんだろう、と。
「そうねぇ。長老と呼ばれるくらいの存在になると、1000歳越えはざらね。まあ、300歳を越えて一人前って言われるくらいだから、私もまだまだ若造扱いよね。やっと子供扱いからは抜け出せたけど」
「えっと、じゃあ、母様なんかは?」
「ミフィー? あの子なんかは里に連れて行ったらまだまだ赤ちゃん扱いよ。まあ、ハーフだからあんまり連れて行ってあげる機会は無かったけどね。エルフもダークエルフも、里に籠もってるような連中は、とにかく頭が固いのが多いから。自分たちの種族が1番偉いって思ってる節があるのよね。まったく、頭が悪いったらないわ。今や寿命が短い人族の方がずっと繁栄してるっていうのにね。まあ、でも、話の種に1度くらいはいってみるのも良いかもしれないわ。今度、連れて行ってあげる」
そう言って孫を見たヴィオラは、シュリが何とも微妙な顔をしているので、からからと笑った。
そして、いたずらっぽい表情を浮かべると、
「大丈夫よ、シュリ。この私の身内に手を出そうなんて命知らずなんていやしないから。ちゃんと守ってあげるわよ」
別に身の安全を心配した訳じゃないんだけどなぁと思いつつ、曖昧に笑って再び、祖母のステータスに目を向ける。
「レベル322……」
「なんだか、いつのまにかね~。ほら、言っても200年は生きてるし」
「じゃあ、里にいるっていう1000歳越えの長老達は、もっとレベルは上なの」
「ん~……別にそういうわけでもないのよねぇ、これが。基本あの人達は里の中で引きこもってるだけだし? まあ、そこそこのレベルの人材もいるにはいるんだろうけど」
「おばー様ほどではない?」
「そうね~。私より強い人がいるなら、今の立場を喜んで押しつけちゃいたいところなんだけど……」
「立場??」
「ほら、色々変に目立っちゃったものだから、この国の王様から目を付けられちゃって。何かあると、すぐに頼ってくるのよねぇ、あいつ」
「あいつ!?」
仮にも一国の王様をあいつ呼ばわりとは、おばー様ってばいったい何者!? 、と思ったのだが、よくよく聞いてみれば話は簡単で。
この国の今の王様は、今でこそ名君と讃えられているが昔はかなりやんちゃだったらしい。
一時は冒険者として活動していた事もあり、ヴィオラにずいぶん懐いていたとの事。
で、ヴィオラの方も簡単に死なれたら後味が悪いので、それなりに鍛えたり面倒を見てやったりしていたのだそうだ。
そしてある大規模な依頼で、無茶な戦闘を行い命を落としそうになった当時の王様を助け、その功績を讃えられて大層な勲章を貰い、王国の守護者なんていう大仰な2つ名まで与えられてしまった。
一応、王様とは昔なじみだし、その王妃様は当時の妹分みたいな人なので、たまには顔を出すし、何かを頼まれれば受けてやりはするのだが、正直、色々面倒くさいのだという。
おばー様も大変なんだなぁと思いながら話を聞いていると、そろそろシュリのステータスをみようと言う流れに。
別に、それでも構わなかったのだが、もうちょっと聞きたいことがあったので待ったをかけて、まずは疑問を解決してしまうことにした。
「魔闘剣士って職業ってどんなの? あ、あとEXスキルっていうのは??」
「魔闘剣士は、闘士と魔術師と剣士を極めるとなれる職業よ。魔法も使えるし、体術も使えるし、剣も使える、私からすると結構使い勝手がいい職業なのよね。まあ、1つの技を極める系の職種とぶつかると、弱い部分もあるけど、レベル差があれば問題ないし。で、EXスキルって言うのは、職業に起因した特殊スキルってところかな。職業を変えても使えるのがスキル、職業を変えちゃうと使えなくなるのがEXスキルって考えるとわかりやすいかもね」
「なるほど」
「んじゃ、ぼちぼちシュリのステータスを……」
「あ、もう1つだけ質問! おばあ様は、闘神の加護をもってるみたいだけど、加護を貰う時ってどんな感じだった?」
「どんな感じって……うーん、そうねぇ。なんだか急に別な空間に連れ込まれて、筋肉ムキムキの暑苦しいおじさんが、笑いながら登場したのよ。ガハハハハ~、って」
「そ、それで?」
「んで、お前は強いから、闘神の加護をやろうって言うから、面倒くさいからいらないって言ったんだけど……」
「う、うん」
「貰うと絶対良いことがあるから頼むから貰ってくれって涙目の筋肉おやじに詰め寄られて、なんだか断りきれなくて仕方なく……」
「神様って、そんなやつばっかなの!?」
思わず叫んでしまった。それを聞いたヴィオラが、ちょっぴり目を丸くする。
「あれ? もしかしてシュリ、神様の加護、持ってるの??」
「あ~、まあ……とりあえず、ステータスを見て貰えれば色々分かると思う。……一応言っておくけどあんまり驚きすぎないでね??」
言いながら、シュリはとうとう覚悟を決めて、己の手を差し出した。
おばあ様の称号の部分は見えなかったから、1番見られたくない部分は見られなくて済むはずだと、そう思いながら。
「じゃあ、お言葉に甘えて。ステータス・オープン」
ヴィオラの手がシュリの手の上に重ねられ、その唇が魔法の言葉を唱える。
そして、2人の目の前に現れた盤面の表示はとりあえずこんな感じだった。
・シュリナスカ・ルバーノ[男][5歳]
・人族[クォーターエルフ]
・LV:999
・HP:解析不能
・MP:解析不能
・魔法:[水魔法・上級][火魔法・上級][風魔法・上級][土魔法・上級]
・スキル[人族の言葉・マスター][耐性の極][身体強化の極][高速移動の極][戦闘術の極][解体・上級][死んだふり][癒しの体液][自動回復][レーダー][道端の雑草][念話][状態診察][猫耳][クリエイション・プロテクター][クリエイション・アームズ][モード・チェンジ][職業選択の自由]
・ユニークスキル[???]
・称号[???][???][???][???]
・加護[運命の女神の加護][愛と美の女神の加護]
ヴィオラの反応が何もないので、おそるおそる様子を伺ってみると、彼女は目の前のステータス表示を笑顔で見つめたまま固まっていた。
無理もない。
更に、女神の加護も2つという、まさにどこからつっこんだら良いか分からないような状況なのだから。
そんなヴィオラの再起動を待ちつつも、シュリはこっそり胸をなで下ろす。
ヴィオラが呼び出したステータス画面だからか、シュリの目に映る表示も所々、はてなマークが入っている状態のもの。
これと同じものがヴィオラに見えているのであれば、シュリが1番見せたくないものは基本的に他人は見ることが出来ないと言うことだ。
長い間、それを他人に見られたらどうしようと言うのがシュリの不安の1つだったが、その不安が本日払拭できたのは行幸だった。
シュリがどうしても知られたくなかったこと。
それは天井しらずのレベルでも、奇妙珍妙なスキルでもなく、思いがけずに与えられてしまった[乳首マスター]という恥ずかしすぎるくせにそんなに役に立たない、その称号の事だった。
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