アリアンロッド2E・リプレイ・フォーリナーズ オレたちが異世界トリップして、エリンで無双する?

ドラゴンブック編集部

第一話「異世界で南の島の領主になろう」

PREPLAY

◆Preplay01◆ザ・青天の霹靂

『アリアンロッドRPG 2E』とかけて爆買いにくる外国人観光客と解く。

 その心は?

 かいてー! かいてー!!


 というわけで二〇一六年三月に改訂版が発売されました『アリアンロッドRPG 2E』(以後、『AR2E』)。

 その最大のウリといえばやはり追加種族のアーシアン。

 現代地球から『AR2E』の世界―――エリン―――に異世界トリップしてきた愉快な連中がPCとして遊べるようになったこと。


『AR2E改訂版』紹介コラム↓(お手数ですが下記URLをコピーして、ブラウザに入力してください。コラムを閲覧できます)

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou01/01_column.pdf


 また色々と賑やかになるなあ……。

 そんな事を考えながら、僕は会社の窓から空を眺めておりました。すると……。

「O畑ぁ!」

「ぐぼぁあ! ばかなぁぁぁ! わたしはあなたの右腕だったはず! ……ガクリ」

「……後ろから声をかけられただけで死なないでくれるか?」


 そんな感じで呆れた声を出すのが、『アリアンロッド』のゲームデザイナーにしてリプレイの名手。ナイスでクールなガイでイケメンな菊池たけし。

 一方「O畑」と呼ばれたのが僕こと大畑顕。

 ちなみに、「まるはた」でも「ゼロはた」でもなく「おおはた」と読みます。

 以後ご贔屓に。


菊池:まったく。……O畑のペースに巻き込まれると話が長くなるから単刀直入に言う。『ストレンジャーガイド』を活かしたリプレイを書いて欲しいんだ。ドラゴンブックから発売される、文庫の。

大畑:『AR2E』のリプレイを?

菊池:そう。

大畑:『AR2E』の新サプリメント『ストレンジャーガイド』を活かしたリプレイを!?


『ストレンジャーガイド』紹介コラム↓(お手数ですが下記URLをコピーして、ブラウザに入力してください。コラムを閲覧できます)

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou01/02_column.pdf


菊池:うん。

大畑:歴史と伝統と格式のドラゴンブックからリプレイを!?

菊池:イエス。

大畑:このわたくし、大畑顕めが!? めが! めがーぁっ!!

菊池:そうだよ! それにしても驚きすぎだよ! 話が進まないよ!! ……まったくペースをつかむのが上手いなあ。

大畑:いや、だって、いきなりそんな事を言われたら驚きますよ、フツー。


 ていうか、マジですか!?

 ―――と、あまりの大役にびびる僕なわけで。

 なにを隠そう、リプレイにはプレイヤーとして色々と参加させてもらってますが、リプレイを書いたことは一度きり。しかもその時は「プレイヤーとしてプレイの様子を書く」という変則的なケースだったし……。


菊池:今回、大畑に頼む理由があるんだ。

大畑:理由? ぜひ聞かせていただきましょう。

菊池:ほら、君は『剣の街の異邦人』のファンだろ?


 『剣の街の異邦人』とは、株式会社エクスペリエンスが制作したコンピューターゲームソフトのこと。PCは飛行機事故により“エスカリオ”という異世界に流れ着いた“異邦人”という内容。異世界トリップものの傑作です。

 なにを隠そう、僕大畑はそのゲームの大ファンとして全F.E.A.R.社内に名を轟かせているのでした!


菊池:……狭い範囲に轟いてるなあ。

大畑:個人の感想にツッコまないでいただきたい! ……まあ、なんとなくリプレイを頼まれた理由は理解できました。

菊池:そういうわけで、異世界トリップに焦点を当てた『ストレンジャーガイド』を活かしたリプレイの著者に最適な人物がキミなのだ。

大畑:そういうことでしたら、お引き受けしましょう。

菊池:じゃあ、よろしく頼むな。ドラゴンブック編集部には連絡しておくから。

大畑:お任せあれ!

 ……とまあ、そんな感じで菊池さんからの依頼を引き受けたわたし。

 ああもしようか、いやさこうしようか……。

 などと色々考え、数日が経過したころ……。


「大畑!」

「ぐぼぁあ! ばかなぁぁぁ! わたしはあなたの右腕だったはず!」

「……後ろから声をかけられただけで死なないでくれるか?」


 そう言って声をかけてきたのが、鈴吹太郎。

 僕の所属するTRPG制作会社、F.E.A.R.の社長であり、『トーキョーN◎VA』シリ

ーズや『ブレイド・オブ・アルカナ』シリーズなどのゲームデザイナーでもあります。


鈴吹:まったく。……大畑のペースに巻き込まれると話が長くなるから単刀直入に言う。

大畑:……つい最近、同じことを言われたような(笑)。

鈴吹:ほら、君は『剣の街の異邦人』のファンだろ?

大畑:……つい最近、(以下略)。

鈴吹:実は株式会社エクスペリエンスというところから、うちに『剣の街の異邦人』のTRPG化の話が来てね。

大畑:…………ば、ばかなぁぁぁ!


 こうして、僕は生涯初執筆の文庫と、生涯初デザインのTRPGを同時に出版することになりました。

 いや、嬉しいんですけどね。

 たぶんこの本の近くに『剣の街の異邦人TRPG』が売ってるんじゃないかと思うので、できればそちらも一緒にお願いします。

 ……あと、書店さんにも、できればこの本を『剣の街の異邦人TRPG』の近くに置いていただけますよう平にお願い申し上げます。

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