「36.7」

前に出て、黒板に字を書く姿が好きで、

長めの髪が さらさらと 指のリズムにあわせてなびいていた

君は後ろの席だったから、その時でしか君がみれなかった

戻り際、僕の横を通り抜けるとき

ひしめき合った机を手でちょっと推しよけていく

君の通り道に僕の机の端があった

そのことに恍惚と誇りを抱いた

36度7分

君の温度

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