「とほとほ」
”待っている”と、しんどい。
待つのは辛かった。
ぼくは迎えにいかなくてはならない、という。
めげずに歩んで行きたいが、
僕はとても弱いので、
すぐ、いじけて足がすくむ。
いじけた時の僕は、
うじうじと、
暗く、
行き先を見つけられないままだった。
おなじところを、くり返し、くり返し、歩いた。
「ああ、殺したい」
と朝日を怨んだ。
そんな、情けない自分が、この上なく、かなしい。
砂を、ひとひら引き寄せた。
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