140字の言葉たち【7】


ああ、溜息が漏れる。取り残されたような顔で、なんて虚しく時間を食い潰すのでしょう。

なんてつまらない顔で、なんて喉に大切な言葉を詰めていくのでしょう。

取り残されたのは

取り残されてのは

言葉にできない子どものままの僕ら。

なんて顔で嗤うんでしょう。




例えば孤独に埋れたら例えば毒に埋れたら例えば言葉の葉っぱに埋れたとして例えば願いが叶うのならば例えばもしもほんの些細な言葉で振り返ってくれたとして例えばそんな時にどんな顔で笑えばいいのか皆目見当もつかなくて。例えば、例えるならば。色の無い海にただ沈むそんな感覚で。例えば




言葉が湧かない。どう呟いていいのかも分からない。言葉にしたところで変わらない。現実と仮想空間、ごっちゃに混ぜてフリーズしてるの。研ぎ澄ましてるの、閉じ込めてるの? ミックスしてわだかまるの。結局何も変わらない、僕らの日常。掃き溜めのようで。

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