第2810話:エナミ・オトムラ〜駅〜
駅で来ない列車を待ってベンチに座る日々を過ごしている。
気がおかしくなっているわけではない。
いつも暇な日々を過ごして、かと言って忙しい日々に憧れがあるわけでもない。
そんな日々の中でやることがなくても自分を許せる状況を作ろうと思った結果、生前に何をするでもない状況といえばと思い至ったのが列車を待っている間だった。
そんなこんなで一応列車を待っているという状況で一日中暇をつぶしているのだ。
列車自体は線路と駅があるとは言えどもすでに大昔に廃線になっており、来ることは無い。
ただ、万が一列車が来るようなことがあれば試しに乗ってみようかと思う。
配線になった路線に来る列車がどこへ行くのかというのはやはり気になるのだ。
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