第2196話:テキスタ・フェレシー~明日の話~
「明日の話をしておきましょう」
「いやだ、俺は明日の話なんてしない!」
明日は大事な予定があるので、寝る前に予定のおさらいを指定おきたいと提案したのですが、どういうわけか明日の話をするのを嫌がられてしまいました。
「何をそう意固地になっているのですか、もう今日も終わって明日に続く時間になっているのですから明日の話を早くして今日は休まないと、明日がつらいでしょう?」
「俺に明日など来ない、だから明日の話などしない!」
「来ないわけがないでしょう? 誰にでも平等に明日はやってくるのですから」
「いいや、俺には来ない。永遠に今日に囚われ続けて延々今日を繰り返し続けているのだから、明日の話なんてしなくてもいいんだ!」
「あなたはただ明日が来るのが嫌なだけなのでは?」
何が嫌なのでしょうか、大事な予定とはいえ、避けたくなるようなものではないはずなのだけども……
「そんなことはない! もう何度も今日を繰り返しているのだ!」
「そんなわけないでしょう!」
「お前はいつもそうだ! 何度俺の今の状況を説明しても信じず、また今日を繰り返すだけ……あぁ! もう時間が無い、今回もダメだった……とにかく、今日の俺に明日の話はしないでくれよ!」
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