第2160話:カフィ・シロキヒ~究極生命体~

「ありとあらゆる環境に適応し、無限の寿命を持ち、その肌はあらゆる害意を遮断する。そんな究極生命体を私は知っているのだが」

「そんなすごい生命体さすがにこの世界に来ることは無いでしょ。無限の寿命を持ってるってことは普通に時間では死なないし、肌があらゆる害意を遮断するってことはどんな攻撃も通らないんですよね? あらゆる環境に適応するってことは毒とかも全然平気だし宇宙空間に放り出されても大丈夫ってことだし……」

「そう、その通りなんだが……」

「もしかして、見かけたんですか? この世界で?」

「ああ……」

「おかしいじゃないですか、てことはその元の世界にそんな究極生命体を殺せる存在がいるってことで、そっちの方がよっぽど驚異に値しますよ」

「実はその究極生命体を知ったのはこの世界でのことなのだ」

「あれ……? でも確かこの世界で不死の存在って確か存在しえないって聞いたことがありますよ?」

「え、そうだっけ? 死なないからこっちに来ないとかじゃなくて?」

「確か何らかの理由で不死存在が死んでこの世界に来た場合もそうでなんですよ。てことはその究極生命体、ふかしじゃないですか?」

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