第2146話:ウルウル・バースル~人造人間~
「もしかして君、人造人間かい?」
「そうですが、もしかしてあなたも?」
「そうなんですよ~ やっぱり珍しいじゃないですか人造人間って。特に見た目で人造人間ってわかる人造人間は特にさ」
確かに質が高い人造人間は私たちのように継ぎ接ぎは体に無く、見た目では普通の人間と区別がつかない。
「普通の手術痕とかなら消しちゃうけど、私たちのような生まれついての継ぎ接ぎは消すの大変だからねぇ」
「そうそう。いろいろお話聞かせてよ。誰にどんな目的で作られたのかとか、兄弟とかはいるのかとか」
「いいですよ~。私が作られたのは博士がですね……」
そんな感じで人造人間トークに花が咲き、気づけば使ってるパーツの型式や構造の話までしてしまった。
「ねぇねぇ、提案なんだけど」
「何?」
「腕パーツとか交換してみない?」
「えぇ……?」
「いいじゃん人造人間同士なんだし、さっきの話だとちゃんと分解できるように作られてるみたいだし、大丈夫でしょ? 型式もたぶん互換あるよ」
とんでもない提案だ。
「嫌ですよ……そんな、それも会ったばかりの人と……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます