第2136話:シリ―・ファミ~イカサマ~
「いろんな世界を渡り歩いてカジノ遊びをしてきたけど、世界によって乱数生成法の違いが見れて面白いんだよ。その中でもカードを使う奴はどの世界でも共通してるんだよな。まぁカードの一組のカードの枚数や種類には差があるんだけどさ」
「つまり?」
「どんな世界でも賭け事で真剣勝負と言えばカードって話さ。シンプルな勝負してみるかい?」
「ルールは?」
「数字が書いてあるカードの山をシャッフルして、上か下かを選ぶ。山の一番上と一番下をめくって大きい値が出た方が勝ちってルールはどうだい?」
「選択が被ったら?」
「被らない、お互い使うカードの山は別でやる」
「なるほど、シンプルだな」
「だろう?」
カードを使う勝負はシンプル、故にイカサマが容易。
賭け事における真剣勝負では当然イカサマは禁止されているが、イカサマは決着までに発覚しなければイカサマではない。
そして、カードを使うイカサマは印をつけたり、別の山から隠し持って来るなどいろいろあり、それらはカードを用意する側にとっては圧倒的にやりやすく、自身で用意していないカードでのイカサマは用意するのが難しい。
「では、勝負」
つまり、当然のように俺はイカサマを用意している。
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