第1951話:フィラー・ウルブ~回復型~
「回復魔法の使い手というのがいるだろ?」
「いるな」
「しかし、攻撃をしないとなると戦闘にどう貢献できるんだ?」
「そりゃあ傷が回復してもらえるってなると思いきった戦い方ができるんだから、そりゃあ十分な貢献になるだろうさ」
「あーなるほどね。傷が治るからこその大胆さか」
「いるだけでチーム全体の継続戦闘能力も上がるしな、大物を討伐しに行くのにも回復が保証されてるなら復路の心配もない」
「そう考えると回復役、めちゃくちゃ大事なポジションじゃないか」
「逆になんで今までいらないと思ってたんだよ」
「そりゃあ、俺が回避を主体にして隙を突くっていうスタイルでダメージを受けないからな。回復が必要ないからダメージを与えるなりして隙を生んでくれたりしたほうが都合がいい」
「なるほどね、まぁそれなら回復役を軽視するのもわかるな……でも、今いる仲間は怪我するじゃん、そいつらを回復する必要はあるだろ?」
「まぁ、そうだ。致命的なダメージを受ける前に勝負を決めていたから、必要性を感じていなかったんだ。戦いが終わった後に薬品で治療してやればいいしな」
「それなら仕方ない……か? いやそうでもないか。回復役一人いれば荷物も減るし、いいぞ?」
「そうなんだよなぁ、俺もチームに入れるのを検討してみるか……」
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