第1943話:ハラフ・ミンガ~合体武器~

「この変な武器は何……?」

「うーん、説明が難しいのだが、試作武器だ」

「試作武器? 確かに武器っぽい見た目はしてるけどどうやって使うかが見た目から推測できないんだけど……」

「まぁ複数の武器のいいとこどりをしようとしてごちゃごちゃしちまったからな。そうだ、実戦で使ってみないか。実際に使う場合のデータが欲しいと思ってたんだよ」

「まぁ、貸してくれるって言うのならいいけど……どうやって使うの? しばらく練習させてよ」

「いいだろう。 使い方に関するデータを送っておくよ」


「武器コンセプトはなんとなくはわかるけど……」

 貰った使い方の説明書を読んでいるけど、全然どう使ったら強いのかがわからない。

 斧であり砲であり盾であるという、そういう武器だ。

 盾を構えて正面から受けることで守りを盤石にし、盾正面に付いた砲門により攻撃に対してカウンターをぶちかますことができるという物だ。

 更には盾には妙な位置に柄が付いており、そこを掴んで斧として振り回すことも可能だという話だ。

「いや、理屈はわかるけども、これは無理でしょ……」

 そもそも盾としての運用をするにしても砲門部位で請けるのは不可能と言ってもいいぐらいにそこは脆い。

 更にはその砲が薄く作られているとは言え、斧として振り回すと衝撃で暴発しがちだ。

 その他の使い方をするに当たって邪魔でしかない砲の性能事態も組み込むための小型化により、非常に低威力となっている。

 これはどう使ってもうまく使えないな……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る