第1766話:メーガ・レイヴル~ひとっとび~
「あ、やっば……」
いつものショートカットルート、袋小路に置いたジャンプ台で跳び上がり隣町までひとっとびして移動していたのだが、飛びすぎてどこまで飛ぶかわからない。
膝に自信はあるから大抵の場所であれば難なく着地できるだろう。
しかし、それはそれとして帰り道をどうするかという心配がある。
いつもの場所には帰り用のジャンプ台も用意してあるから同じように跳んで帰っていたのにこう跳びすぎてしまっては走って帰るしかなくなってしまう。
いらない心配かもしれないが、いつもより跳びすぎてしまっているから滞空時間が長くて暇で仕方ないのでそういう心配をしてしまう。
まぁ、着地したところに公共交通機関があれば普通にそれを使って帰ってこればいいか、いつもの場所まで戻れたらそこから跳べばいい話だものな。
しかし、まだ上昇し続けている、力加減を間違えた気がするとは思ったが、そこまで間違えただろうか。
いつもならもう下降してるどころか、着地していてもおかしくはない距離だ。
あ、目指していた予定の場所を通り越した。
これはもうあれだな、ジャンプ台に誰かが細工をしたんじゃなかろうか。
誰かが別の場所まで跳べるものに置き換えたとか。
まぁ、俺も勝手に置いてるだけだからそういったことをされてもまぁ仕方ないし文句は言えるわけでもないが……
そうだ、もしそうなら帰り用のジャンプ台も置いてあるのではなかろうか。
そうだと期待しよう。
そうだといいな。
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