第1520話:ヒレス・レフチュ~同性~
「あ、あなたもしかしてレビラさんですか?」
「もしかして、ヒレスさん?」
ネットで知り合った友人と直接会うことになって待ち合わせしたのだけど、女性だと思っていたんだけど男性だった。
びっくりはしたが、ネット上では性別を気にしない付き合いで、お互い名言もしていなかった気がする。
勝手にこっちが女性だと思っていただけだ。
「はじめましてっていうのも少し違いますか、いつも文字上のやり取りしかしてないので新鮮ですね」
「あー、そうですね」
しかし、男性でよかったような気もする。
女性だったら、友人相手に緊張して話せなくなっていたかもしれない。
同性でなら気兼ねなく話せる話もあるというものだ。
「しかし、びっくりしましたね。まさかヒレスさんが同性だったなんて」
向こうから性別の話を振ってきた。
ちょうど思ってたことだし、僕も乗ることにしよう。
「そうですよね、僕も意外でした」
「そうそう、絶対に異性だと思ってて……、もしかして今日のこのオフ会ってそういう目的だったりします?」
「え、いやいや、そんなことないですよ。僕はただ友人としてですね、楽しみにしていたんですよ」
「私もそうですよ、いやぁでも良かった。ヒレスさんが女性で、同性なら気兼ねしなくていいですもの」
「そうそう、よかった……? 今なんて言いました?」
「ヒレスさんが女性で良かったって」
「僕は男性ですよ?」
「え? もしかして、ヒレスさんってフレバ出身でないんですか?」
フレバ出身の男性の写真を見せてもらったが、男性はかなりでかい。
逆に女性は普通に知っている男性の見た目をしていた。
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