第1422話:ゲリア・カブリュアード~崩壊イメージ~
「この辺りも終わりかけだな」
「また地図の書き換えが必要になるなぁ、まぁほとんど自動だが」
「まぁまだ少しはもちそうだし、また来ることにしようぜ」
「ああ、そうだな。空間が終わるのを見るの結構好きなんだよ、大スペクタクルって感じだ」
「わかるわかる、あの全部が砂になって崩れてく感じ、不謹慎かもしれないけどかなり良いよな」
「は?」
「え、なんだよ」
「空間の崩壊って言ったら全部が、結晶化して空間がアクセス不能になる奴がいいに決まってるだろ」
「えぇ、あれはたしかに利用不可になるけど空間自体はあるじゃんか、あれは終わりって感じより閉鎖って感じじゃん? 空間が崩れて消えるって感じこそ空間崩壊の醍醐味でしょ」
「何をぉ?」
「なんだよ」
「よし、どちらのイメージがより正確な世界崩壊のイメージかデータから決着をつけよう。どうだ、過去に俺たちが巡ってきた空間崩壊の記録だ、砂化か結晶化かどっちが多いか、決着をつけようぜ」
「よぉしいだろう、そこに座れ、確認しようじゃないか」
「まず1例目……砂化だ」
「次、323例目、これは砂化でも結晶化でもないな」
「ああ」
「次、324例目、これは結晶化」
「これで95対124か……結晶化の方が今のところは多いがお前が順番を選んでるからな、故意に順番を変えている可能性もある」
「いや、無作為だよ。ん、ちょっと待て」
「どうした? ちゃんと最後まで見るぞ」
「いや、何か変な音が……」
「動画じゃなくてか?」
「ああ、この音は……、まずい収縮だ!」
「何ぃ! 逃げろ!!!」
「あー! 思い出したぜ!」
「何を! 今言うことか」
「これが空間崩壊って感じだ! やっぱり収縮だぜ!」
「確かに! それには同意見だ!」
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