第647話:コラウン*ヴァニラ~爆発オチ~

 今日の昼めしをと買い物に出かけて、初めて見るカップ麺を買ってきた。

 カップ麺というには厳重な容器に入っていて、注意書きを見ると金属食者向けの商品だったらしい。

 やけに重いと思ったら、金属製のカップ麺だったのか。

 うーん、金属食する友人はいなかったような気がするし、処分に困る。

 燃えるゴミではないよな、不燃ゴミかそれとも金属ゴミか?

 いやまてよ? 金属製のカップ麺なら腐らないし、部屋にオブジェとして置いておいてもいいかもしれない。

 何色かはわからないがカップ麺インゴットだ、いやないな。

 どこかに捨て方とか書いてないだろうかと鈍色のカップを観察してみているが、捨て方はどこにも書いてない。

 その代わりなんかカップには消費期限みたいなのも刻印されているし、どういうものなんだろうか。

 金属なのに腐ったりするのだろうか、それとも錆びると良くない?

 ……だんだん金属食品に興味が出てきたぞ?

 いや食べるわけじゃないけども、金属食品っていう普段触れる機会のない理解の外にあるものに興味が出てきてしまったのだ。

 とりあえず、カップの蓋を開けてみるか……

 硬い蓋についた取っ手を捻って開けた瞬間とんでもない熱気が噴出した。

「えあ、あっつ!? めっちゃ熱い!?」

 金属食品って熱いのが普通なのか?

 確かに見かけたことがある人は大体金属を飲んでいたが……

 とりあえず、カップ麺だしお湯を注いで3分ぐらい待ってみるか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る