最終章 んじゃ、結婚すっか。第4話 リアルに結婚を考える
さぁ、準備は万端だ。
宿の予約も指輪もプロポーズの言葉も万全だ。
私は、新幹線に乗って京都へ向かう途中、今までのトワコとの旅行を思い返していた。
奈良、京都、大阪、香川、直島、三重、広島、島根、横浜、東京、、、
ちゃんと付き合っていないのに、ずいぶん行ってるな笑
コレだけの想い出を共有していながら、プロポーズに踏ん切りがつかなかったのは、、
単純に距離だ。
職も家族も友人もすべて遠く離れたこちらに呼びつけることへの私の覚悟不足だ。
私の年齢だ。
35歳になるまでわからなかったが、35歳になった途端にマズイと寒気がしたからだ。
トワコも25歳になっている。
以前よりリアルに結婚を考えることが出来る年齢だろう。
もっと早くに、、という思いもなくは無かったのだ。
実家に帰さずにここに留まらせることも、、出来たかもしれない。
ただ、お互い若過ぎたし、あの時私のそばには他の人がいた。
、、、、、、、、、、、、、
そうこうしてるうちに京都駅に着いた。
やはり、大阪までと比べると少し早いな。
私は改札を出て、出迎えてくれたトワコを見て、、ふと思いついた。
あれ?
いつのタイミングでプロポーズしよう???
私は今まで、女性と付き合うために告白をする時には必ず、相手の女性にも私にも逃げ場を用意していた。
なので告白のほとんどが道や公園など公共の場だ。
35歳で告白とかって表現もなんだが、まぁそうだ。
振るのも振られるのも逃げ場がないとツライだろう。
振られたあとそのままその場に居続けるしかないなんて最悪手だ。
逃げ場のない環境、、
例えば私の家であったりどこか室内。
旅先。
旅先。
旅先じゃん!!!?
、、、、仕方ない、ッ、、なんとかしよう、。
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