最終章 んじゃ、結婚すっか。 第2話 ソースを舐めれば情報源が判る

私は新幹線に乗り大阪へ向かった。



平日の昼間、サラリーマン達は皆慌ただしく行き交っており、しばらくぶりの大阪は熱々の鉄板にじゅうじゅうとなってるお好み焼きに大量に振りかけられた鰹節のような賑わいをみせていた。


実際にお好み焼き屋は商談後の談話に使われることも多く、そこまで含めて商談なのだろう。


流石大阪人、ソースを舐めれば情報源が判るとはよく言ったものだ。



いや、言ってないか。



なにはともあれ、私はトワコとの待ち合わせ場所に向かった。



私『おっす』


トワコ『あ、お久しぶりです。』



トワコは、相変わらずの華奢なカラダと相変わらずの敬語で私を迎えてくれた。


、、、、、、、、、


、、、、、、、、、


〜中略〜

、、、、、、、、、


、、、、、、、、、



ソースを舐めたことで(しつこいな)幾つか判ったことと言えば、、どうやらトワコは今付き合っている人はいないらしいことと、私に対する好意が少なからず感じられたことだ。



今わかる情報の中で不満な点は何一つない。



もちろん、付き合ったらとか一緒に暮らしたらとか何かで衝突した時とか、色々と問題も出てくるだろう。



そんなの当たり前だ。


知ってる。



嫌なことがあれば嫌だというし、我慢出来ることは我慢する。



全部の事項を確認して、すべての安全を確保して、安全安心な無味乾燥ライフを得ることに否定はしないけど私にそんな時間はない。



しかし、

そもそも私はトワコのことが結婚したいほど好きなのか??


それ以前に、、異性を好きになる条件なんて私にあるのだろうか??


、、、、、、、、


、、、、、


、、、、、、、



うん、、好きだッ!

考えれば考えるほど好きだ!!!



私は帰りの新幹線の中で、確認できた内容に満足していた。




さぁ、プロポーズの準備をしよう。

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