第1話 お喋り
お喋りは、楽しい。喋っている相手との距離が、それだけで、短くなっていく。そんな気持ちにさせる。相手との距離がどのくらいあるのかもわからないのに。本当に距離があるのかどうかすらわからないのに。それに、その距離がどうやって変化していっているのかわからないのに。
不思議だ。
この疑問が浮かんだのは、別に、お喋りが嫌いになったとか、お喋りが少なくなったという訳ではない。
不思議だな。そう思っただけである。
特に、幼稚園や保育園等の小さい頃の僕は、どうだったのだろう。その頃、誰かと出会った時はどうだったのだろう、その後のお喋りは楽しかったのだろうか、それにしても、しっかりと伝わっているお喋りだったのだろうか。
記憶に無い分、不思議に思う気持ちは強くなるばかりだ。
お喋りが、どうして人間関係に必要なんだろうか。お喋りよりも、会話が必要なのはなぜか。お喋りや会話に、大切なものなんてあるのだろうか。
会社等の働く場所では、確かに話す事は必要だと思うが、それ以外の場所では、お喋りや会話等の話す事は不必要に思える。それを永遠にしなかったとして、死なないはずだ。
それなのに、必要だと思う。お喋りや会話の話す行動は、必要だと思わせる。
一体、どうしてそう思わせることが出来てしまうのだろうか。
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