全自己否定
全自己否定
全てを肯定できない自分がいまして
自分が生きている事も
隣の人が息をしている事も
前提にしたって 限定だって
特定だって 特別だって
それが告別になっても
自分の皮を剥ぎ消したいという衝動以下に収まりきらない
僕なのです
寝て覚めて
体の節々が痛くなったのは
年のせいですか、風邪ですか?
起きて倒れて
ドミノ倒し、山崩しのように
体を壊し、埃にまみれていくのですか?
仄暗い中をかけずり回った鼠のように
ドブの中の泥の中の汚濁と汚染と沈殿の奥底で
それ以上に重くまとわりつく
足を引っ張り合う人形劇
劫火よどうか、明日を燃やさないで
聖火なんてものがあるのなら
その為の犠牲を払ったプロメテウスは
今は何を想うの?
劫火よどうか、燃やし尽くして
自分の皮を剥ぎ取りたいと
全自己否定を繰り返す自分自身を。
詩人達を。歌い人達を。文豪も剣豪もアクターもドクターもジュピターも
寝て覚めて
夢見たものは単なるvision
細胞の複製 version upのなれの果て
寝て覚めて
夢見たものは
夢見を忘れた僕の
全自己否定と
君の全肯定
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