第87話 帰ってきたはいいけれど……

 やあ、おいらです。地獄の『完結済』からカンバックしました。したはいいんですけどネタがない。「PV疑惑」はマンボウくんに喋らせるべきだし、かつての二大不人気コーナー『眠れない夜はミステリーを語ろう』と『読書日記』は円満卒業、それぞれに頑張っている。もうおいらの出る幕じゃないね。


 おいらの役目は「PV疑惑」で意気消沈して自殺未遂を図った、マンボウくんがプクプクと語り始めることができるまでのショートリリーフだな。コメディーリリーフとも言えるかな。笑える話をしよう。


「ありません。嘘をつきました」


 だいたい、シナリオコンテストの次が恋愛小説コンテストだって。ふざけるねえ、おいらそんなもんちっとも書けねえ。だけど、あの佐々木譲大先生はコバルト文庫からも本を出しているんだぜ。もちろん絶版だけどな。だから、男だって恋愛小説をかけないわけではない。単純に、おいらが書けないだけだ。おいらも、年寄りだから恋愛の一つや二つはしたし、きつーい、失恋もしたことがある。でもねえ、恥ずかしくて書けないよ、実際。まさに若気の至りだな。そこいくと、最近の子はゲームで疑似体験して喜んでいるんだから羨ましい。時々、高●裕●みたいな「性欲を抑えられなかった」と言う野性的男子もいるけれど、全体的に草食だねえ。だらしねえな。その分、想像が膨らむから、恋愛小説の一本でもかけるんじゃないの。賞金20万円ゲットだぜ。

 おいらも、一丁書いてみるか。携帯も、スマホもなくって「ポーケベルがならなくて〜♪」って嘆いてたバカな先輩もいたなあ。上司に「なんだそれは?」と聞かれて「万歩計です」って答えていたっけ。元気にしているかい? あなたの後輩は病気で働けない廃人になりましたよー、と部屋の片隅で、愚痴を叫ぶけものになっちゃった。

 まあ、みんな頑張ってくださいよ。おいらは「ギャグ、ユーモア小説コンテスト」の開催を心から待っています。


 こんなところで今日はご勘弁を。

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