第84話 死ぬかもしれない

 今日、右の犬歯が割れちゃってるので歯医者さんで抜歯した。その奥の歯もブリッジで、しかも取れちゃったんで、犬歯は差し歯も、ブリッジも出来ないんだって。ということは……部分入れ歯だ。「おじいちゃん、お口臭い」「ポリデント!」の世界だ。おいらが皆さんの思っている以上に年寄りだということがバレますな。


 で、なんで死ぬかもしれないかというと、おいら抗生物質アレルギーだったの、すっかり忘れて、飲んじゃったんだ。

 あれはもう何年経つのだろうか? 会社仲間とブラックバスを釣りに行ったら自分の指、釣っちゃって大騒ぎになったことがあった。(小説『道楽』に詳しく書いてます。第二話目です)ルアーの針っていうのは、かえしというのがあって一度刺さると簡単に抜けないんだ。おいら、仲間に連れられて大きな総合病院に行き、麻酔打って抜いてもらったんだ。その時もらったのが抗生物質。化膿止めだ。化膿したらやだから、おいら服用したさ。そしたら夜中に呼吸困難になって、死にそうになった。救急車とか呼ばなかったけれど、下手したらマジで死んでたかもしれない。で、翌日起きたらさ、ああ、おいらぱっちり二重まぶたなんだけど、それが一重になってる。顔じゅうがむくれていたんだ。会社休んだよ。


 それなのにまた飲んじゃった。まあ、抗生物質と言っても種類があるから、絶対アレルギー起こすかどうか分からないけど、さっきからさあ、呼吸が、ぜい音するんだよね。ヒューヒューって。


 もしかして、本当にお別れかも。くだらないことばっかり書いてごめんなさい。とりあえず、さようなら。

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