ランチ


今日も皿には死が化粧をする


私が食べるのは死体で


草が切り刻まれ 動物が殺され 雲が消えた雫をいただく


そんなことを思うとわくわくしてたまらない


今日はどんな奴が死んだのだろう


どんな殺され方をしたのだろう


私も皿に乗るのかな


薫りという化粧に 味という絵の具に 油というドブに


命を加工して綺麗にしなきゃ食べられないじゃん


では、食べましょう


そんなことを思ってもいただきますって言うのは


人が見る俗物である偽善視よりも


ただただ、言いたくて仕方がないことに勝っているからだ

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