280711 あなたのキャラクターは生きている(創作キャラクター編)
あなたのキャラクターは生きている(創作キャラクター編)
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「本気で小説家になろう」(小説家になろう!内)より抜粋
(ttp://ncode.syosetu.com/n7270l/23/
作者:不死川命(クロワッサン)@Addict さん
"キャラクターを作ろう"記事より)
1.情報を詰め込め!
設定ばかり作っている人間に対する蔑称として「設定厨」というものがありますが、キャラクターを創ろうとなれば話は別。可能な限り設定を詰め込むのがベターです。
それはなぜか? 貴方が書く小説の中において、貴方のキャラクターは「生きている」からです。ストーリーラインに沿って動かされているだけの操り人形に終始してはいませんか。描かれていなかった部分での生活がバックボーンとして存在し、また作中での行動にも反映されているというのが人間らしいと言えるでしょう。
(これについてはいくらでも参考記事がありますし、ほぼすべてが重要なエッセンスです。キリがないので、ヤフー検索トップのこの記事を引用しましたが、「キャラクター 設定 テンプレート」で検索してみて、考察を深めてください)
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今回はキャラクターの造り方について考察します。
キャラクターというのは本当に重要で、魅力的なキャラクターを作っただけで、その小説の知名度が確たるものになることさえあります。
そこにはストーリーが不要な場合さえあるのです。
だって、スヌーピーをあなたは知っているけど、ストーリーやバックボーンを詳しく知っている人は少ないでしょう。キャラが独り歩きして、それだけで作品を成立させる力を持つことがあるのです。
……と意気込みますけど、あまり肩肘張っても仕方ないので、やり方をゆるく提示したいと思います。
あらかじめ言いますが、こればかりやっても小説は完成しません。大事だからといって、キャラクター設定が苦手なら、こればかりに時間をかけると、あなた自身の創作意欲がバテてしまいます。
キャラのイメージができたら、その時点で適当に切り上げるのも大切です。あくまで小説を書くことがあなたの目的なのですから。
実は作品と作者によって、どこから始めるのが最適かは違ってきます。なので、まずは穴を埋めていくことから始めます。
「キャラクター 設定 テンプレート」でヤフーかグーグルで検索して、項目の羅列部分を抜き出してみてください。大体下記のような感じです(本当はもっと項目が多い方が以下のやり方を使いやすいですが、あくまで参考用です)。
・名前
・年齢
・職業
・顔
・髪
・体格
・服装
・性格
・特技
・弱点
・口調
・シナリオ上の設定
(ttp://watersky.jp/memo/wiki.cgi?page=%A5%AD%A5%E3%A5%E9%A5%AF%A5%BF%A1%BC%BA%EE%C0%AE%A1%CA%C0%DF%C4%EA%A1%CB
「森田の講義まとめWiki」よりキャラクター設定部分を抜粋)
そして、その作品の中で主要キャラのうちで一番特徴的なキャラについて一人目の各項目を埋めてみてください(主人公でなくてもいいです。作品によっては主人公が語り部や進行役で無難な人格になることも多いからです)。
もしあなたがキャラから思い浮かべるのが得意で、キャラから物語を発想したい場合は、自分の作品に登場しそうな別作品の好きなキャラクターを引っ張ってきて設定を埋めてみてもいいでしょう。
そして埋めてみると、必ずどこかの項目が偏ります。
例えば超能力バトルものなら、特技がやたらと長くなるはずです。格闘ものならば、肉体について詳述することになります。純文学寄りの作品ならば、性格について長くなって生い立ちやコンプレックスも書きたくなるはずです。
この偏った部分を、名前・年齢の次の項目に持ってきて、順番を変えて優先的に設定する項目にしてください。場合によっては、項目わけをして、より詳述しやすいようにしてください。
2人目以降のキャラクターからは、このアップデートした作成テンプレートを元にして作っていきます。
この偏った部分は、作品の中で各登場人物の比較やテーマの中心となるもので、そしてあなたがつい熱中して書き込んでしまう部分です。
そういう項目を優先的に設定したほうが、作品の軸が見えやすく、キャラ設定のスタートダッシュが利きやすいです。キャラもイキイキとすることでしょう。
長編(10万字前後)を書くのであれば、このように作品ごとにキャラクターテンプレートを設計して、中心テーマと向き合いつつ、登場人物たちを仕上げていってください。
短編ならば、作品に使いそうな部分だけを登場人物紹介のように思いつくまま書くだけで設定してしまって良いと思います。
私の場合、何を書いても、性格やトラウマやコンプレックスの部分が長くなります。ファンタジーやっても二次創作やっても、内省的な作品になるんですね。
そうやって毎回偏ってしまう方が、自分の関心分野が分かって、かえって良いと思います。
そこは多分あなたが一番ウキウキと書ける部分なのです。開き直って、それを生かせるような作品に仕上げていってください。
逆にそこが生かせない作品のようなら、どんどんあなたのこだわりを生かせるように方針転換してください。その方が作品がスムーズにかつ魅力的に仕上がるはずです。
とはいえ、キャラクターをバラバラに設定していって、うまくかみ合わなくなってしまっては元も子もありません。キャラ同士の絡みがうまくいくには、どう設定していけばいいのか。明日はこのテーマを語りたいと思います。
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