くじらのこと
鈍い色が水を分ける
水の底、乾いた畳
画面越しの無関係
強いうねりが水を動かす
踊る曲線、眺める沈黙
ガラス越しの無関心
低い歌が水に溶けた
震える暗闇、僕も映る
鏡越しの無感動
あふれだす無意識が
頬を伝えば
ここも水底
彼とをつなぐ、同じ濃度
しおからい水を僕は探している
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