詩集 木からのぞく星たち
そらきめぐむ
扉1 いろをみる
車窓
鉄塔、家並み、
いくつも景色を混ぜこんで
窓から射す光はまだら
君に届く光が
僕には届かない気がした
規則性も理由もなく
塗りつけられる金と黒
それでもやがて
動き出す景色と僕ら
僕が君の光の場所へ
君が僕の光の場所へ
行けることを
祈りたいと思う
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