第60話 夜ノ始マリ


 夜はどこからが夜なのかしら?


 街に明かりがともるとき?

 テーブルに夕食が並ぶとき?

 挨拶が「こんばんは」に変わるとき?


 簡単そうで難しい 考え出すと悩んじゃう

 でもね ボクの夜はわかりやすいの


 独りでいるのが寂しくなって

 温もりが欲しくなるときだから


 泣き出しそうな顔のボク 

 それが夜ノ始マリなの


 夜の闇に包まれた

 迷子の子猫を見かけたら 


 何も言わずに 抱きしめて

 夜ノ終ワリまで ずっと

 


 RAY

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る