第5話 歌姫とピアノ弾きの小夜曲


キミのピアノはおしゃべりピアノ

無口なキミとは正反対


その日あったいろんなことを

奏でる調べが教えてくれる


キミのピアノが聞こえたら ボクはいつでも歌ってあげる


アップテンポのブルースだったら

カラダを震わせ叫ぶように


スローでメローなバラードだったら

瞳を閉じて囁くように


ボクのためにピアノを弾いて キミのために歌うから


キミのピアノに合わせたら

ボクの歌はステキになる


キミの調べを感じたら

ボクの胸はキュンと鳴る


Play the piano forever, I will sing for you forever.


歌とピアノは協和音 ジャストフィットの協和音

けれど ふたりは不協和音 気持ちが見えない不協和音


素直になれない歌姫は 自分の心は歌えない

ボクが歌う恋の歌 それは誰かの恋ばかり


ポーカーフェイスのピアノ弾き 自分の気持ちは奏でない

キミが奏でるステキな調べ それは誰に向けたもの?


それでも ボクは歌いたい

歌っていれば幸せだから それがふたりの絆だから


Play the piano forever, I will sing for you forever


RAY

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る