第65話 思い込みの箱に閉じこもる。
人がものごとを理解する瞬間
腑に落ちる瞬間って、
ほんとうに感動的だ。ビリビリくる。
話していて相手に理解が起こった瞬間に立ち会うと感動する。
自分の人生の罠の仕組みへの理解、
理解した瞬間から、人は幸せに生きられる。
自分の手の中に「不幸」「幸福」の選択肢があるということ
この苦しみを選んでいたのは自分であるということがわかるから
八方塞がりに見えた局面に全く違う側面が現れ
内からあふれる明るさがみなぎってくる。
これがたった一つのキーワードの理解から始まる。
キーワードを一つの手にすると
ツルツル他の事柄がつながっていき
自分のいる世界が変わってしまう。
言葉というものは表面を撫でただけでも
なんかわかった気になる。
大変に便利なもの。
「右へ行け」といって右へ行く。
こういう簡単な内容、つまり指示や命令や結果のはっきりした頼み事ならば
表面を撫でただけの浅い理解でも大丈夫だ。
けれど、もっと深みのある言葉
伝えたい気持ちや、真理、経験がバックグラウンドにある場合は難しい。
「感謝をしよう」
ありきたりな言葉に聞こえるけれど
キーワードになるものは得てしてそういうものだ。
これが腑に落ちるまでは、簡単じゃない。
自分が周りの人や環境をどうとらえ
どう応対してきたか
生き方がともなわないとわからない。
感謝をするは難しい。
誰だって感謝をしているつもりではあるのだ。
でも不幸に生きていると
自分で思い込みの箱に閉じこもって
「誰も助けてくれない」
「弱みなんかみせられない」
「どうせ、みんな頼りにならない」
ってなる。
周りは無能で冷たくて、意地悪に感じる
ほんのちょっと勇気を出して思い込みの箱から出て
周りの人に自分の心の内を話したり
助けを求めたり
してくれたことを受け止める
そうすると、ああ、この人がいてくれてありがたいな
この環境だからこそよかったんだなって感じられるようになる。
そうしてやっと、「ありがとう」って言葉が心の底から出てくる。
ないものにフォーカスして苦しむんじゃなく
あるものにフォーカスして味わう
それだけでいい。
そうすれば「感謝をする」ことがごく当たり前に出来るようになる。
たったひとつのキーワード
それを真に理解するのは難しいけど
でも、それを手にした時の感動は深い。
人生がその瞬間に変わる。
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