第63話 どうして未来を知りたくなるの?

なんだかよくわからなくなってる時は

自分の可能性が知りたくなる。

未来を教えて欲しくなる。


どんなものを持ってるの?

どんな役目があるの?

どんなことを学べばいいの?

どこの段階までいけるの?


真っ暗な闇の中にいる時

すこしでいいから目安という光が欲しくなる。

そうすれば、どの方向へ歩けばいいのかわかるから。

まだ自分は終わってないと確信できるから。

弱っている時ほど、指針が欲しくなる。


そのくせ、決めつけられるのは嫌、

否定的な表現だと地の底まで気分が落ちる。

納得いかないと、聞こえないふりをする。

とてもわがまま。


ただ自分がシンパシーをいだけるものが欲しいだけ

動き出すきっかけ

背中を押すあと一つの何か

ささやかな確信が欲しいだけなのだ。


動けない、わからない、迷ってる

というのは

コップの淵ギリギリまで可能性という水が

溢れかけているから。

その可能性というエネルギーをどこへ注げばいいのか

決めかねているだけ。


タイミング!

可能性のスケジュール!

それだけでいいからくれ!!

ってなるときカウンセリングや人生相談とか行きたくなるのかも。

日々のカレンダーに少し違う領域が欲しくて

アドバイスして欲しいのかも。


カウンセリングや相談を通して

己を分析してもらうとき

私は何を求めていたんだろう?


それはやっぱり、宇宙的な人生スケジュールであり

私の奥にある(であろう)可能性だ。

それを知りたくて

がむしゃらに話したり、行動してきた。


ではそのスケジュールなり可能性がわかると

私はどうなるんだろう?


ふっと肩の力が抜ける。

休んでいい時、

勝負かける時、

どうしようもないから待ってる時、

それがみえてくると、体と心の緊張が抜ける。


自分の奥にあるエネルギーに気づき

今まで築き上げてきたものの価値を知り

周りへの無用な期待をやめ

自分のセンサーをもう一度信頼しようと思う。


ぐにゃぐにゃになった自分を

客観的な言葉っていう線で囲うことで

しゃっきり立ちあがれる

そんな感じ。


落ち着いてみれば

今の状況だって決して悪いものでなく

恵まれているし

今の自分が欲する行動を

一個一個積み重ねて行けばいいだけ、それも楽しみながら。


そういう、もう一度歩き出す

立ち上がる感じを創り出したくて

人は未来や可能性を知りたがるのだ。



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