第40話 言葉の力をわかっていなかった
言葉の力を使えたら、一瞬で変化も解放もやってくる。
それくらい強力。
言葉はそれくらい恐ろしいものを秘めている。
素直になりなさい。ってよく言われていた。
「え? 結構素直に生きてるつもりだけど?」
と思ってたし、なるべく素直になろうとしてた。
でも、わかってなかった。頭だけでわかったふりしてた。
新しいことを始めようという時
なんだか妙に気が重いし
そのうちやる気がなくなってくる。
なんでだろう?って己に問いかけていった時
閃いた
「あれ? 私って素直じゃない」
「利益とか時間とか人からどう思われるかって気にしてる」
「余計なことを気にしてるから、やる気が鈍る」
「しかも気にしてるのは過去の誰かからされた忠告や、未来はどうなるんだ?っていう不安」
「過去や未来に生きていて、今に生きてない」
「今、何に夢中になるかが大事なのに、それはやる気がでないわ」
「全然素直じゃなかった!」
表面的には言葉の意味はわかってる。
素直だとか、本音を大事にしろとか。
すなおやほんねって
言葉を読めるからといって
本当にその言葉のもつものを理解しているわけじゃない。それは大間違いだった。
言葉の後ろには本当に大きな体験や意味があって
それをちゃんとつかむのには時間がかかる。
といっても、ただ時間があれば理解できるかというとそうでもない。
一つの言葉を握りしめて
自分の経験をぶつけて
人と話し合って
そんでもよくわからなくって
でもしつこく諦めないでいるとふっと腑に落ちる瞬間がやってくる。
まるで稲光のよう「わかる」がみえる。
そうなってようやく震え慄く
言葉の力って凄い!
そうだわ、素直になるってとても大事だし
ここを軸にすれば余計なものに振り回されない。
ちゃんと言葉を理解したときって
一線を超える。
今まで住んでいた世界は暗かった
でも今ある場所は言葉の叡智によって照らされている。
行き止まりでぐるぐる回っていた自分が一歩踏み出せる。
まるで魔法だ。知ることと知らないことって全く違う。
世界には読めるだけで、私には理解できてない言葉がたくさんある。
それをがりがり噛み砕いて理解できるようになると、もっと生きるの楽しくなる。
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